高松の観光地と言えばすぐに思いつく場所のひとつ屋島。
身近すぎて考えたことがなかったのですが、あるおっちゃんから「実は今でも屋島はちゃんと島なんやでぇ~」と得意げに言われたので、ことでんに乗って現地に行ってみました。
屋島エリアの西側、ことでん志度線の潟元駅で下車。ここから2~3分南に歩くと、今回の目的地である相引川に着きます。
今まで何度も車で橋は渡っているのですが、そう言えばここをちゃんと歩いたことはないかもしれない。意外と綺麗に整備された河川敷です。
この相引川(あいびきがわ)は、西に新川、東は牟礼川のそれぞれ河口に合流し瀬戸内海に注ぐ、川の両端が河口という珍しい川です。二級河川には指定されていますが、感覚的には水路と言った方が良いかもしれません。
地図を見れば一目瞭然なのですが、屋島の南にあって四国本土と屋島を分離しており、これがゆえに「屋島は島」という主張の根拠になっています。
ちなみにWikipediaさんによると、海上保安庁では屋島を島と定めているが、法定区分では四国本土の扱いなんだそうです。
というわけで、微妙っちゃ微妙なのですが、冒頭のおっちゃんを立てて「屋島は今でも島」であるとガーカガワ的には定義したいと思います。
てか、この松林がなんともいい感じ!
雑草が生い茂っているのをもう少しなんとかすれば都市公園としていろいろ活用できそうです。河川沿いにはレクザムフィールド(屋島陸上競技場)もありますしね。
レクザムフィールド沿いの道路は石畳になっていて、遊歩道としても美しく保たれています。陸上の選手でしょうか、時折ランナーがジョギングしながら通り過ぎていきます。
この辺りももう少し河川敷の雑草をなんとかして親水公園みたいにするともっと良くなるのに…。周辺にはショッピングセンターなどの商業施設も多いし、観光施設の多い屋島エリア。例えば徳島市のしんまちボードウォークみたいに整備して、たまにマルシェ的なイベントなんかをやると人も集まりそう。
両端が河口と聞いて水は一体どっちに流れているの? と不思議に思って水面をよく見ると、この辺りでは若干東から西に水は流れているようです。もう少し先に行くと、今度は逆に流れるのかな?
屋島中学校の裏手に出てきました。この辺りなんて、学園物のロケ地なんかにいいかも。
屋島寺には日本三大狸と言われる太三郎狸が祀られていますが、それゆえでしょうか、こんなところにもひっそりと狸がいました。
やがて相引川緑地公園に出ます。こちらもあまり知られてないのですが、近所の人たちの憩いの場となっています。
河川敷の散策路としては申し分のない環境ではないでしょうか。
屋島スカイウェイに向かう東照宮橋までやってきました。
橋のたもとには相引川の由来が書かれています。それによると、引き潮には、東西両方に潮が流れるようになったので相引川となったそうです。また、源平合戦の折、両者勝負がつかず共に引き上げたことから相引川となった説もあるそうです。
決して、いかがわしい男女による「逢引き」が由来ではないようです(笑)
そうこうしているうちに隣の駅、ことでん屋島駅にたどり着いたのでぼちぼち散策は終わりにしようかと思います。
これで屋島はちゃんと島であることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
まだお疑いの方は、ぜひことでんに乗って現地で確かめてみてください(笑)
おしまい。