【2022.1.20追記】香川県におけるコロナウイルス感染拡大、また「まん延防止等重点措置」の適用が決定したため、今後の開催は中止となりました。
2022年1月8日~1月30日の毎週土曜日曜・計8日間開催される綾川町の観光促進プロジェクト「綾川の粋を味わう、週末ワンダーランド」。
事前予約にて無料で一般参加できるものとしては、「夜のいちご園」「うどん体験講座」「フォトロゲイニング」の3つのイベントがありますが、今回はそのうどん体験講座である「うどんと餺飥(はくたく)」の会場にお邪魔しました。
讃岐うどん発祥の地で、粉の計量から楽しむうどん体験講座
綾川PRPJECT「うどんと餺飥(はくたく)」の会場である綾川町立滝宮公民館に到着すると、すでにスタッフさんたちは準備万端整い、楽しそうにポーズにも応えてくれました。
そして、今回うどん作りを教えてくださるのは、地元の綾川町さぬきうどん研究会の皆さんです。
撮影する際に「はいチーズ!」って言ったら「チーズて!」ってツッコまれたので、ここは「はい、うどん!」って言うべきだったのかと少し後悔しましたが、そうこうするうちに参加者の皆さんも集まり、さっそく体験講座が始まりました。
その昔、滝宮出身で空海の甥にあたる智泉大徳が、唐から帰国した空海より麺の打ち方を伝授されたのが讃岐うどんの始まりと言われ、綾川町が讃岐うどんの発祥の地とされています。
そんな綾川町でうどんをこよなく愛する研究会の皆さんですから、自然と教え方にも熱が入ります。この日は9名の参加者だったのですが、ほぼマンツーマンで親切に小麦粉をふるいにかけるところから教えていました。
そして、水を加えてひたすらこねる!
そして、ポリ袋に生地を入れて足で踏みます。
折りたたんでは踏みを繰り返し、計100回ほどでしょうか。
しっかり踏むほどおいしくなるそうなので、皆さん真剣に、たまにおっとっと…となりながら足踏みしていました。
そして、生地はこの後1~2時間寝かす必要があるそうなので、この時間を利用してもうひとつのお楽しみ「餺飥(はくたく)」作りにチャレンジします。
うどんの元祖「餺飥(はくたく)」は、麺ではなく面だった!
うどん生地を寝かせている間に公民館の1階にある調理実習室に向かいます。ここでは、平安時代に空海が唐から日本に持ち帰ったとされるうどんの元祖「餺飥(はくたく)」作りを体験していただきます。
と言ってもうどんに比べると作り方は簡単で、先ほどと同じようにまずは小麦粉40gに塩2gと水20ccを入れてこねる事からはじめます。
うどん生地をこねた後なので、心なしか手つきも慣れた感がありますね。
生地をしっかりこねたら円盤状に押し広げます。
そして、沸騰したお湯で10分ほど茹でたら出来上がり!
なんだかご家庭でも手軽にできそうな感じでしょう?
もろみと梅干、こしあんでいただきましたが、思ったよりコシがあって、確かにうどんの元祖という食感でした。今度、家でやってみようかな。
と、クックパッドみたいな記事になりましたが、そうこうしているうちにうどん生地も良い具合に寝かせましたので、いよいよ麺打ちの行程へ進むことにしましょう。
そしていよいよ麺打ちへ。わりとちゃんとしたうどんが出来あがった!
さあ、個人的にはここからが腕の見せ所と思っている行程へと進みます。
まずは、先ほど寝かせた生地の角を内側に折り込みながら丸くしていく饅頭づくりから。これがなかなか難しい。
皆さん、苦戦しながらようやく綺麗な饅頭になりました。
そして、ここから生地を延ばして行くわけですが、まずはまたしても足で踏んで平らにしていきます。
足である程度平らになったら、麺棒で均一に延ばしていきます。
ちなみに、行程ごとに先生がしっかり見本を見せてくれて、なんなら付きっきりで教えてくれるので安心です。
こういうのは失敗したり、ハプニングに見舞われたりするのもまた楽しいのであまり先生方が直接手伝わない方がいいのでは?とも思ったりしましたが、いかにも優しそうな方々ばかりなので、つい手を出してしまうのでしょう。
もっとも、真剣ながらも笑いも絶えなかったので、案外こういう祖父母と孫世代のようなふれあいもなかなかないご時世なので、これはこれで良いのかも…と思い直しました。
そして、優しくて楽しい指導もあって、麺を切る行程が終わるとこれがなかなか見事なうどんが完成したのでした。
なんだか売り物のうどんみたい!
参加された皆さんも、満足の仕上がりだったようです。
せっかくなので、うどんも茹でて食べてみましょう。
正直なところ味はそれほど期待してなくて、作る体験そのものが楽しければいいよね~ なんて思っていたのですが、意外にもと言ったら失礼ですがガチでうどん屋さんレベルに美味しい!
参加者の皆さんにも何人か感想をお聞きしたのですが、口々に美味しいと笑顔でおっしゃっていました。
うどん県民と言っても、多くの人は圧倒的に食べる専門だと思います。でも、いろんなお店のうどんを食べるうちに、自分でも麺から作ってみたいと思ったことはありませんか?
綾川町さぬきうどん研究会の皆さんが優しく楽しく教えてくれる「うどんと餺飥(はくたく)」は、地域交流もできて人肌を感じる素敵なイベントでした。
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