LILI(りり)
この春、高校を卒業したばかりのカメラ女子。ファインダー越しのフォトジェニックを探しながら街をぶらつく「LILIさんぽ」をよろしくお願いします!
ズーダプロダクション所属。
カメラ女子LILIちゃんの若いイマドキの感性に任せつつ、街のフォトジェニックを探してぶらつく企画「LILIさんぽ」。
その第一弾は、歴史とレトロを感じる街並みが残る善通寺市街を「LILIさんぽ」してきました。
JR善通寺駅
今回のLILIさんぽの出発地はJR善通寺駅から。
1889年(明治22年)開業時から残る木造駅舎は国の有形文化財に登録。一説では、日本最古の現役駅舎とも言われています。
改修されている部分も多いのですが、車寄せの部分はレトロ感あってフォトジェニック!
LILIちゃんの感性にもドンピシャだったようで、さっそくカメラを構えていました。
今では珍しくなったネオン管の駅名表示がなんとも懐かしい雰囲気ですよね。
そして、JR善通寺駅のすぐ隣には、県内の高校生たちが制作した黒板アートが。よく見ると、市内数か所にも展示されているんですよね。
単に列車の乗り降りに使うだけじゃもったいない! 少し時間を取ってJR善通寺駅をじっくり見てはいかがでしょうか?
旧善通寺偕行社
偕行社とは、戦前に陸軍将校の親睦及び学術研究を目的として創立された団体の名称。旧善通寺偕行社は、その偕行社が社交場として全国に建てた建物のひとつで、明治36年5月10日に竣工しました。偕行社として現存するものは少なく、大変貴重な建築物なんだそう。
当時大流行したルネサンス様式の建物が美しい。
LILIちゃんもその華麗な建築物に見とれているのかと思いきや…
えっ、何をのぞいてるの?
旧帝国陸軍の星マークがあしらわれた通気口。
こういうところにもしっかり意匠が施されているところが現代の建築物とは違うところ。明治から昭和初期までのモダンな時代を感じさせますよね。
併設されている「偕行社かふぇ」でのんびり過ごすもよし。
旧善通寺偕行社の建物内も見学可(10:00~16:00・無料)。ウエディングやイベントにも貸切利用ができるそうです。
明治~大正ロマンを感じながらSNS映えする写真を撮ってみましょう!
讃岐宮(香川縣護国神社)
旧善通寺偕行社からのんびり歩いて次の目的地である讃岐宮へ向かいます。
ただし、計画どおりに行かないのがLILIさんぽ。途中、こんな街中に湧き水があると聞き寄り道しました。
二頭出水(ふたがしらですい)。
二か所から豊富な湧き水が出る事から二頭出水と呼ばれ、かつては善通寺市の重要な水道水源として使われていたそう。
LILIちゃんもさっそく泳いでいる鯉を撮っていました。
桜の木があったので、春になったらもっとフォトジェニックになると思います。
そして、てくてく歩く事15分。道路沿いにいきなり大きな神社が見えてきました。
讃岐宮(香川縣護国神社)。
香川縣護国神社は讃岐宮とも呼ばれ、香川県出身者の戦没者35700余柱を祀る、全国にある護国神社のひとつ。
明治31年に善通寺に陸軍第11師団が設けられた際、招魂社を設置したのが始まりとされ、昭和13年に護国神社となりました。
ニ拝二拍手一拝で参拝のあと境内を見渡してみると、ひっそりと河津桜が咲いていました。
18歳のLILIちゃんには、むしろこちらの方が興味があるようですかさずカメラを構えています。
厳かな雰囲気に身が引き締まる思いですが、英霊を偲びながらじっくり立ち寄りたい場所でした。
総本山善通寺
讃岐宮から総本山善通寺に向かう街並みは、都会の喧騒とは違い、人々の生活を感じるしっとりとした趣き。街角のいたるところにちょっとしたフォトジェニックな場所があります。
やがて総本山善通寺の長い塀が見えてくると、一気に歴史ある観光地のような空気感に変わります。
四国霊場第七十五番札所。弘法大師の誕生地にして、真言宗善通寺派の総本山である総本山善通寺。
高野山金剛峯寺、京都の東寺とともに大師三大霊跡のひとつで、弘法大師ゆかりの国宝や大楠があり、創建当時の伽藍配置を残しています。
東院
※国重要文化財 金堂
※国重要文化財 五重塔
おみくじの結果はどうだったかな?
熊岡菓子店
国重要文化財の金堂や五重塔がある東院から弘法大師誕生の聖地である西院に向かう途中、カタパンで知られる熊岡菓子店さんへ寄り道。
残念ながらすでにカタパンは売り切れていましたが、実は地元の人に人気なあのお菓子をゲットできました。
えびせん。
例のCMじゃないですが、こちらのえびせんも「やめられない止まらない」味。えびの風味がしつこくなく、塩味も効いて素朴な美味しさです。
包装紙も懐かしい感じがフォトジェニック!
総本山善通寺のお菓子屋さんとしてかなりの人気店なので、土日は特にお早めにどうぞ。
西院
総本山善通寺の西院には、もともと弘法大師の出身地佐伯家の邸宅があったそうで、まさに誕生の地。
この日は新型コロナウイルスの影響からか人もまばらでしたが、いつもは休日平日を問わず、多くのお遍路さんや観光客で賑わっています。
※国登録文化財 御影堂
思いのほか参拝客が少なかったのですが、それほど人々に気を遣わずシャッターを切る事ができました。
LILIちゃんの感性に触れたのはどんな被写体だったのでしょう?
おもしろい!
実はLILIちゃんが撮影した写真データーはロケが終わってから送ってもらったのですが、最後の写真なんて、撮影している姿とシンクロして思わずパソコンの前でニヤけてしまいました。そう来るかーーっ!(笑)
弘法大師の聖地だけあって、他にも宝物館や産湯井などの見どころもたっぷり。総本山善通寺だけでも何時間も居てしまうほどなので、一度じっくり出かけてみてはいかがでしょうか?
参拝も忘れずに。
善通寺五岳の里 市民集いの丘公園
今回の善通寺LILI散歩はいちおう総本山善通寺までと予定していましたが、同行しているLILIちゃんの所属事務所の社長さんが「ちょっといいところがあるので行きましょう」と目を輝かせるので、お言葉に甘えて連れて行ってもらいました。
善通寺五岳の里 市民集いの丘公園。
五岳の山々を背景とした丘陵地に広がる、四季折々の花々や木々が楽しめるかなり大きな公園です。
入口の建物を通り、ふと見ると不思議な黒い物体が…
思わず近づいてみると、これは鏡になっているんですね~!
父母ヶ浜のような撮り方もできそうです。
で、四季折々の花々が楽しめるとの事でしたが…
社長~っ、、この時期じゃなくて春になってから来ましょうよ(笑)
当たり前ですが、春までまだ少し先のこの時期は少々寂しいのです。
それでも、ところどころに咲いている花を見つけては撮影。
ここは、ぜひ春になったらもう一度来たい!
遠くは瀬戸内海まで見渡せる丘陵地に、眼下にいちめんの花々を想像すると、返す返すもやっぱり「春」なのです。
LILIちゃんは、めっちゃヤギに食いついていましたが(笑)
子供向けの遊具や各種イベントもあるそうなので、特にご家族連れにはおすすめの公園ですが、善通寺五岳の里 市民集いの丘公園を存分に楽しむなら、あと1か月先がおすすめです。
という事で。
カメラ女子であるLILIちゃんとお届けする「LILIさんぽ」第一弾はいかがだったでしょうか?
新型コロナウイルスの影響もあって、いろいろ気を遣いながらのロケでしたが、この騒動が収まってからでもゆっくり善通寺市街を散策されてみてはいかがでしょうか?
のんびりとした風情の中に、ちょっとしたフォトジェニックな場所が点在する、歴史とレトロが調和した街でした。
おしまい。
【予告】
実は今回のロケでは、かわいらしいケーキ屋さんと、素朴なパン屋さんも取材しています。後日記事にしますのでどうぞお楽しみに!