前提として、我々ガーカガワのような地方の弱小媒体に忙しい中取材対応するなんて、ほんと迷惑もいいところだと思います。中には取材のお願いをフォームから入れても返事すら来ない所もあったりするのですが、考えてみればそれもある意味当然のことと思います。
そんな中、迷惑に感じるどころか、笑顔で本当に親切にご対応いただける施設もあって、そんな時には「ああ、きっと一般の宿泊客にはもっと親切に接客されているんだろうな…」と感じるわけです。
もっとも、取材にお邪魔すればたいていの皆さんはきちんと対応していただけるのですが(ほんと、有難うございます!)、今回はその中でも特に感銘を受けたホテル・宿泊施設を8つ選んでみました。
春休みの行楽シーズンからゴールデンウイークなど、宿泊される機会も多くなるシーズンを前に、ぜひ宿選びの参考にしていただけると嬉しいです。もしよろしければ宿泊後の感想なんかもぜひ編集部までお知らせください!
WeBase高松(高松市)
高松市の繁華街にある国際色豊かな、カジュアルからリッチな部屋まで揃うホテルです。
こちらは何度か取材にお邪魔したのですが、支配人さんをはじめ、スタッフの皆さんはいつもニコニコ! マニュアルに沿ったホスピタリティーもいいけど、こちらはそれにプラスしてスタッフさんそれぞれの個性というか性格というか、人間味のある応対をしてくれます。
こういうボードひとつを取っても温かさを感じますよね。
客室は手軽に泊まれるドミトリーから54.5平米の広さを誇るエグゼクティブツインまで多彩な部屋を用意、その日のスタッフさんにもよりますが英語や中国語、韓国語など多言語に対応できるのもポイント。設備面でも快適に過ごせる個性豊かなホテルです。
WeBase高松さんに泊まったらぜひ朝食も食べてみて!
自家農園で採れた野菜をはじめ、地産地消として地元の農家さんから仕入れた食材も豊富。そこそこグレードの高いシティーホテルでもこのレベルを揃えているところは珍しいと思います。
立地も良く高松を拠点にあちこち観光するのに打ってつけ! タイパ&コスパ重視の人にもおすすめのホテルです。
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JRホテルクレメント高松(高松市)
JR高松駅の目の前にあるJRホテルクレメント高松は、高松でハイクラスなホテルに泊まるならとりあえずここにしておけ! と地元の人がほぼほぼ答えるハズレのないホテル。
…というイメージだったのですが、最近個人的な慶事でお世話になった事と、先日取材にお伺いしてさらに印象を良くしました。ハイクラスなホテルに求められるサービスやホスピタリティーはもちろんのこと、スタッフさんたちの細かな気遣いがじわじわと感動を呼ぶ、実は人肌を感じるホテルだったのです。
ウォーターフロントに建つホテルだけに海側の客室から眺める瀬戸内海の景色も最高! 取材で泊まったモデルさんも、寝坊してしまいそうなほど快適に、ぐっすり眠れたそうです。
目の前で仕上げる料理を味わえる「ライブキッチン」や、香川の美味しいもんを堪能できる「郷土料理」を始め、素敵な朝を彩る朝食もおすすめ! 香川に来たならぜひ朝うどんにもチャレンジしてみてください(笑)
「高松でハイクラスなホテルに泊まるならとりあえずここにしておけ!」が心から言える素敵なホテルでした。
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ハイパーリゾート ヴィラ塩江(高松市)
讃岐の奥座敷として知られる塩江温泉(しおのえおんせん)。
高松市の中心部から車で40~50分という距離にありながら、山に囲まれた閑静な温泉地として古くから保養場、湯治場として根強い人気があります。
その塩江温泉の外れ、内場ダム湖畔にある「ハイパーリゾート ヴィラ塩江」は、美味しい料理と露天風呂が自慢の、さらにペットと一緒に泊まれる宿泊施設です。
お部屋はスイートルームから和洋室タイプ、洋室のツイン、ダブルルームなど多彩。取材の際には和洋室タイプを見せていただいたのですが、ゆったりしていて夫婦2人で寛ぐのに十分。たまには夫婦水入らずで過ごすのもいいですね!
景色の良い露天風呂も最高! 美味しい料理の後にたっぷり露天風呂に浸かったら、もう何も言う事はありませんね。
お泊りの際には豪華肉厚リブロースコース(1泊2食12,000円~ ※本記事執筆時)がおすすめ! 目の前で大きな肉の塊から厚切りカットしてくれる国産牛のリブローストは、ジューシーで柔らか!
リーズナブルに贅沢なひと時を過ごすことができるコスパの高い宿泊施設です。
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うみの図書館(さぬき市)
津田の松原まで海岸線に沿って伸びる「津田ふるさと海岸」から1本入った路地裏。センス良く古民家を改装した「うみの図書館」の佇まいは、どこか時間の進みがゆっくりと感じる風情があります。
元々は遠洋漁業の船長が事務所兼自宅として使っていた築約60年の古民家を改装したという図書館には、「海にまつわる本」と「漂流文庫」の2種類に分けられた約3,400冊の本が所蔵されています。
こちらの良さは本に没頭してゆっくり寛げること。必要とあらば、本に精通している館長さんがおすすめの本などをアドバイスしてくれるそうですが、余計なお節介はせずにほど良い距離感で接してくれます。それでいてなんだか温かい。
客室は1人用、2人用、4人用とそれぞれ定員が設定された3つの部屋だけ。
面白いのが1名定員の客室。
ドアを開けた瞬間「狭っ!」と思ったんだけど、この押し入れの中感というか穴蔵感というか、こういう薄暗くて狭い空間って案外落ち着くんですよね。もう没入感がハンパない!
カフェスペースもあるので、のどを潤しながら日がな一日過ごすのもいいですね。
気が向けばすぐそこにある砂浜を歩いてみてもいいですね。静かな時間がゆっくり流れる、癒し旅にぴったりの宿です。
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じゃこ丸パーク津田(さぬき市)
瀬戸内海国立公園 津田の松原にある国民宿舎松琴閣「じゃこ丸パーク津田」にはちょっと面白い客室があります。
その名も「CAMP365」。冷暖房完備の客室内で、天候を気にせずキャンプができるアウトドア派… いや、インドア派には嬉しい客室です。1日1組限定で大人2名より宿泊可。最大6名まで宿泊できますが、寝心地の良さそうなベッドは4台です。
インドアキャンプを楽しむいろんなアイテムも整っていて、例えばキャンプテーブル&チェアセット、ランタンにケトル、マグカップまでアウトドア用を使っているという細かさ。
チェックインは15時なので、夕食前のひとときをコーヒーでも飲みながらゆったり過ごすのもいいですね。
そして、子どもたちにとっては一生の思い出となるテントでのおやすみタイム。ランタンなんかもあるので楽しすぎて眠れないかも…
夕食は持ち込みもOKですが、レストランでの会席料理やBBQ(4月~11月)も別料金で楽しむこともできます。夏に取材でBBQの記事を書きましたが、瀬戸内海を見ながらのBBQは最高でしたよ~!
普通の旅館やホテルなどと同じようなアメニティも揃っているので着替えだけでOK! 天気や暑さ寒さも気にせずおいしいとこ取りの全天候型インドアキャンプをぜひお試しあれ!
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ホテルレオマの森(丸亀市)
「温泉宿・ホテル総選挙 2023」において、4部門で受賞(スポーツ・レジャー部門、夕食自慢部門、朝食自慢部門、ビュッフェ部門)しただけあって、そのクオリティーの高さは折り紙付き。すれ違うスタッフさんたちは笑顔で挨拶してくれるし、レオマリゾート内にあるだけあって、応対もどことなくエンターテイメントさを感じる楽しさがあります。
ゆったり寛げる客室も抜かりはありません。
ファミリーで賑やかに過ごせる部屋からカップルでロマンチックな夜を過ごす部屋まで、いろんなタイプの客室が用意されています。
夕食と朝食は、四国のご当地グルメが食べ放題のバイキング! 約150種類ぐらいはあるので、あれもこれもと欲張ってしまうと食べ過ぎて動けなくなるほど。
テーマパークでたっぷり遊べは、ほんと病みつきになりますよ~!
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湯山荘 阿讃琴南(まんのう町)
こちらは県民ライターぽしぇっとさんが実際に宿泊して大絶賛だったお宿。各旅行サイトで軒並みクチコミ高評価なだけあって、とっても親切に接客してくれたそうですよ。
冬季限定の囲炉裏料理は香川・徳島の食材をふんだん使って絶品だし、河畔のせせらぎを感じながら入る露天風呂も最高!
客室も人気の露天風呂付の豪華なものや、和室、広めのモデレートツインなど、ゆったり寛げる全28種類の多彩な部屋を用意。なかなか予約の取れない人気宿なのもうなづけます。
山間の静かな温泉宿でまったり過ごすのもいいですね!
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Hotel O. Setouchi(観音寺市)
「日本の渚100選」にも選ばれている有明浜の隣に立つ「琴弾廻廊」は広々とした温泉と11種類あるサウナが利用できる癒されまくりの施設です。
そんな琴弾廻廊に新しくオープンした、”お風呂・お庭・お外を楽しむ瀬戸内ホテル”をコンセプトにした全室ウッドデッキ付きのホテルが「Hotel O. Setouchi(ホテル オー セトウチ)」です。
キーワードは「楽しむ」ことに集約されているのですが、その楽しさはホテルに一歩入った瞬間から感じることができます。
ロビーとなるレセプションはちょっとファンキーで愉快な気持ちになります。
お部屋は1~2名利用のダブルルームにツインルーム、3名利用のトリプルルームに4名、5名利用の各部屋など、こだわりの詰まった5つのタイプ。ペット可のお部屋もあります。
こちらはツインルーム。ブルーを基調とした瀬戸内を感じる上品なお部屋です。
ウッドデッキテラスは2人でのんびりできるサイズ。中庭のキャンプファイヤーを見ながらワインとか飲んだら最高!
客室内にもシャワーはありましたが、せっかくなので温泉やサウナで身も心も癒されましょう。
「Hotel O. Setouchi」の宿泊者は隣接する琴弾廻廊にある露天風呂もある天然温泉と、11種類のサウナ+7種類の水風呂が無料で利用できます。
ホテルと天然温泉と別のタイミングで両方とも取材に行きましたが、いずれもすごく親切に対応いただき、とっても心地よく取材が出来ました。撮影する関係で開館時間の前にお邪魔したのですが、清掃されている皆さんもキビキビと作業をされていて、一切手を抜いていない様子も見て取れました。神は細部に宿るじゃないですが、きちんと清掃されている宿泊施設にサービスの悪いところはないですもんね。
アウトドア派には贅沢なグランピングもあって、旅のスタイルに合わせてさまざまな過ごし方のできる宿泊施設です。
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以上、親切さ基準で選んだ香川の行って良かったホテル・宿泊施設8選でした。香川には他県にはない観光地が目白押しなので、ぜひ泊りがけでお越しください!