実は本誌ガーカガワで善通寺のフォトウォークを記事にするのは今回で3回目。
歩き観光だと、意外と次のスポットまで間延びしがちなのですが、善通寺市街はフォトスポットだらけで歩くのが本当に楽しい。そんなわけでつい何度もロケに出てしまうのですが、今回はモデルの悠衣さんと一緒に散策してみました。
旧善通寺偕行社&偕行社かふぇ
偕行社とは、戦前に陸軍将校の親睦及び学術研究を目的として創立された団体の名称。旧善通寺偕行社は、その偕行社が社交場として全国に建てた建物のひとつで、明治36年5月10日に竣工しました。偕行社として現存するものは少なく、大変貴重な建築物なんだそう。
当時大流行したルネサンス様式の建物が美しく、善通寺レトロの象徴的存在。ここは外せませんよね。
そして、この旧善通寺偕行社に併設する偕行社かふぇにもぜひ立ち寄っていただきたい!
フォトウォークなのにいきなりランチですが、まずはしっかり腹ごしらえとばかりにお邪魔しました。
センスの良いおしゃれな店内は、明るくて開放的。お庭に出ると、偕行社の建物を裏から眺める事もできます。
ランチの種類も多く、土日限定のハンバーグランチを始め、日替わりランチにパスタランチ、カツカレーなど、どれにするか迷うほど。眺めの良い落ち着いた雰囲気で、とっても美味しくいただきました。
施設名 | 偕行社かふぇ |
所在地 | 善通寺市文京町2丁目1-1 |
電話番号 | 0877-62-4906 |
営業時間 | 8:30~17:00 ※17:00~21:00は予約により営業 |
休館日 | 水曜日(祝日は営業) |
駐車場 | 無料(善通寺市役所駐車場) |
香色山(こうしきざん)
山登りと聞いて実はあまり気が乗らなかったのですが、同行した写真仲間のおじさんがどうしてもと言うので少し立ち寄りました(笑)
75番霊場・総本山善通寺の裏にある標高157mのこの山は、お手軽に登れる山として登山者やハイカーの皆さんに人気なんだとか。パワースポットとしても知られており、ミニ八十八か所の石碑を巡ればご利益があるというお得な山でもあります。
次があるので頂上までは登りませんでしたが、整備された山道は歩きやすく、木々の緑に心が洗われるようでした。
小さな公園もあるので、ポートレート撮影にもいいかも。悠衣ちゃんは、なんかめっちゃはしゃいでいました(笑)
総本山善通寺
香色山の児童公園で少し遊んだら、そのまま向かいの駐車場を横切って西側から善通寺にアプローチしました。
四国霊場第七十五番札所。弘法大師の誕生地にして、真言宗善通寺派の総本山である総本山善通寺。
高野山金剛峯寺、京都の東寺とともに大師三大霊跡のひとつで、弘法大師ゆかりの国宝や大楠があり、創建当時の伽藍配置を残しています。
総本山善通寺の西院には、もともと弘法大師の出身地佐伯家の邸宅があったそうで、まさに誕生の地。御影堂と呼ばれる大師堂は荘厳のひと言に尽きます。
まずは参拝。
おみくじの結果はどうだったかな?
こちらは国重要文化財の金堂や五重塔がある東院。
特にこの五重塔はどう撮ろうかいつも悩みます。いろんな角度から切り取ってみてはいかがでしょうか?
熊岡菓子店
途中、カタパンで知られる熊岡菓子店さんへ寄り道。大勢の観光客の皆さんで賑わっていました。
定番のカタパンもいいのですが、おすすめはこのえびせん。
例のCMじゃないですが、こちらのえびせんも「やめられない止まらない」味。えびの風味がしつこくなく、塩味も効いて素朴な美味しさですよ。
街ぶらからの観光交流センター
総本山善通寺を後にして、しばらく町並みを散策する事にしましょう。往時のような賑わいはありませんが、古い建物やレトロな館、寂れたシャッター街など、映えスポットには事欠きません。
こちらは善通寺市観光交流センター。地元に詳しい写真仲間のおじさんによると、元々は老舗の旅館だった建物なんだそうです。
無料の足湯なんかもあるので、歩き疲れたら少し休憩するのもいいですね。
初めて善通寺を観光されるなら、まずは立ち寄って情報収集されてみてもいいですよ。
さくらdoCAFE
善通寺観光交流センターの隣にある、さくらdoCAFEさん。
少し歩き疲れたのと、ケーキが食べた~い!という口になったのでお邪魔しました。
ここはお花屋さん?と思うほどの観葉植物に囲まれて、とってもリラックスできるカフェです。ケーキもたくさん種類があって、選ぶだけでも楽しくなります。
彼女とカフェデートなうに使っていいよ的な(笑)
コーヒー注ぎの画を撮ることに夢中になってて、自分たちが写り込んでいるのに気づかず…(笑)
でも、ケーキもコーヒーもとっても美味しかった。
実はふいに立ち寄ったのでノーアポだったのですが、店員さんたちもとってもニコやかで親切でした。突然の取材でしたが、歓迎いただきありがとうございました。
でっかいわんこも可愛かった(笑)
施設名 | さくらdoCAFE |
所在地 | 善通寺市善通寺町2-8-20 |
電話番号 | 0877-62-0588 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
休業日 | 月・火・水曜日 |
駐車場 | あり ※店舗北の赤門筋を善通寺赤門方面にしばらく進むと左手にあり |
讃岐宮(香川縣護国神社)からゆうゆうロード
さぁ、たっぷりカフェで休憩したところでもうひと巡り。
さらにレトロな町並みを抜けて、まずは乃木神社に向かいます。
境内に入ると赤煉瓦の柱?が立っていたのでワンショット。
あの日露大戦の英雄、乃木希典を祀る乃木神社です。
広々とした境内には神聖な空気が漂っていました。
そして、木々が美しい小径を抜けて讃岐宮に向かいます。
香川縣護国神社は讃岐宮とも呼ばれ、香川県出身者の戦没者35700余柱を祀る、全国にある護国神社のひとつ。
明治31年に善通寺に陸軍第11師団が設けられた際、招魂社を設置したのが始まりとされ、昭和13年に護国神社となりました。
こちらも町並みから一変した空気に包まれています。厳粛な気持ちで参拝すると、なんだかパワーをいただいたような気になる不思議な場所でした。
かわいいバス停の横を通ってさらに少し散策しました。
やがて、総本山善通寺から南に延びるゆうゆうロードに抜けると、圧巻のレンガ倉庫が姿を現します。
お馴染みの陸上自衛隊善通寺駐屯地です。
赤レンガで造られた旧兵器庫は明治後半から大正にかけて建てられたものだそうで、現在も倉庫として現役で活躍中との事です。
こちらの建物は非公開との事で、外観を眺めるだけ。
秋になると銀杏並木が美しく、ちょっとした観光名所になります。
という事で、またついついボリュームのある記事になってしまいました。
季節ごとに楽しめる善通寺市街は、何度でも足を運んでしまいたくなるほど魅力的な街ですよ。
悠衣ちゃんもお疲れ様でした。
おしまい。
モデル=悠衣(ゆい)/ Instagram @yuriyuri_7pht
撮影=原田伸一(ガーハラダ)
※取材時は基本的にマスク着用。周りに十分注意し、撮影時のみマスクを取って行いました。