ガーカガワ

香川発のアパレルブランド「CURLY & Co.」の旗艦店がさぬき市にオープン!

東京・南青山の直営店のほか、国内外50店舗のセレクトショップに商品が並ぶ香川発のアパレルブランド「CURLY & Co.(カーリー)」のファクトリーストアがオープンすると聞きさっそくお邪魔しました。

 

今回オープンしたのは、みろく自然公園(さぬき市)の近く、「CURLY & Co.(カーリー)」を展開する有限会社川北縫製さんの敷地内にある倉庫をリノベーションしたファクトリーストア「川北商店」です。

この日はオープン記念のレセプションが行われることもあって、2009年のブランド立ち上げ当時のものから最新のアイテムまで店内にズラリと展示されていました。
仕立ての良い服ってひと目でなんとなく分かりますよね。貧乏性の僕はつい「なんだかお値段も良さそう…」と早くも怖気づいてしまったのですが、第一印象から「いいもの感」が伝わってきます。

どれも着心地がいいんだろうなと思わせるものばかりでした。

 

すべての工程を一つ屋根の下で行う強み。ものづくりのこだわりを感じるブランドアイテム

ひととおり店内に展示されているアイテムを見終わったころには来賓の方々も集まり、オープニングレセプションが始まりました。

「CURLY & Co.(カーリー)」を展開する有限会社川北縫製さんは、1963年に手袋製造業として創業。その5年後には、手袋製造で培った緻密な縫製技術を元にTシャツや肌着などを扱う縫製工場を新たに設立されました。
独自のミシン改良や生産ラインを確立してクオリティを高めつつ、国内生産全盛期には圧倒的な生産力をもって多くの製品を出荷、やがて多くの企業が安い労働力を求めて生産ラインを海外にシフトしていく中でも品質にこだわり、国内生産を貫いたそうです。

やがて製造業を取り巻く環境が負のスパイラルに陥り悪化。同社もかなりの影響を受ける中、取引先に影響されない自活の道を模索していたところにセレクトショップで企画、バイイング、販売をしていた現デザイナーとの奇跡的な出会いが。それをきっかけに2009年、長年培ってきた緻密な縫製技術を基に自社ブランド「CURLY&Co.」をスタートさせたそうです。

「CURLY&Co.」は一つ屋根の下で企画から型紙、縫製、検品、仕上げといったすべての工程を行っています。これにより、デザイナーと縫製職人が意思疎通をはかりながら共に完成度の高い服を作り出すことが可能とのこと。
素材の良さだけでなく動きやすさやシルエットの美しさを追求し、何度も修正を加えて型紙に落とし込む。それを元に熟練の職人が縫製していくそうで、ものづくりのこだわりが「いいもの」を生み出しているのでしょう。

※これまでのエピソードや製品に対する思いなどを熱く語る、社長の川北さん。

そんなブランドの背景やこだわりをしっかり頭に入れつつ、スタッフの西川さんにおすすめのアイテムを紹介していただきました。

ーーどれもシルエットが綺麗で着心地が良さそうなのですが、特におすすめのアイテムってありますか?

西川さん「やっぱりカーリーと言えばパーカーですよね。私も実はこちらに入社する前からパーカーは知っていて、大好きなアイテムです。このパーカーの特徴はフードが立つんです!」

ほんまや!
フードを後ろに畳むと普通はもっとぺちゃんこになるのですが、確かにしっかり立ってる。これはかっこいい!

西川さん「襟の型紙は普通はラウンドしているのですが、あえて直線にして裁断することで伸縮性の良さや着心地の良さを追求しています。素材は最高級の綿を紡績する際にでる落ち綿をリサイクルしたもので、柔らかい風合いが出ていると思います。」

おおっ、今風のサステナブルな要素も盛り込まれていますね。ただ… お値段もそれなり…

西川さん「毎年少しずつデザインに手を加えながら作り続けているのですが、先日10年着ているというお客様がファスナーが壊れたからと修理にお見えになりました。いいものだから長く着ていただけると思います。」

巷には2~3千円のパーカーがいろいろ売られていますが、だいたいワンシーズン着ておしまいなんですよね。満足しながら10年着れるなら、むしろお安いかも!

他にもシンプルで飽きの来ないカットソーやパンツなど、年齢や性別を問わずナチュラルに着こなせるアイテムが並んでいました。

個人的にはこれも好きかも。
撮影なんかだと結構アクティブに動き回るからしっかりしたもので、それでいて取材などで人とも会うのでキレイ目な要素も外せないんですよね。白い半袖Tシャツの上からちょっと大きめサイズをルーズに着る感じで。

白シャツはシルエットが大事。定番だけに意外とチープ感が出てしまうので、逆にちょっといいものを着るだけでデキる人に見られるからここはお金をかけたい。肌触りもすごくいいんです!

他にも気になるものが2、3あったので、今度またじっくり見てみたいと思いました。

普段着だからこそ、着心地の良いものをセンス良く長く着ていたい。香川のものづくり文化が産んだブランドアイテムを、あなたも粋に着こなしてみましょう!

川北商店ではCURLY ARCHIVESということでお買い求めやすい価格にて販売される商品もあるそうなので、高そうと思わずに一度訪れてみると良いことがあるかも!
イベントも月1回のペースで行われるとの事なので、皆さんチェックしてみてくださいね!

※営業日やイベント等は公式Instagramでご確認ください。
⇒ 川北商店Instagram

 

店名CURLY & Co.「川北商店」
所在地さぬき市大川町田面98-2
電話番号0879-43-3077
営業時間10:00~17:00
休業日土・日曜日のみ営業
※ほか不定休あり
駐車場あり