今年初めて香川で地方大会が開催される「ミセスジャパン2021」。
ここ香川では、各分野で活躍されているミセスたちが多くエントリーされているという事もあって、取材現場やSNSなどでかなり噂になっています。
ミスコンの情報はいろいろ耳にするのですが、僕自身も初めて聞くミセスの大会に実は興味津々でした。
最初は、ある程度経験も年齢も重ねた女性たちが、コンテストというある種「色物」で見られることに抵抗はないのかな… なんて思ったのですが、詳しく聞くとどうもそういった品評会的なイベントとは違うらしい。
それを聞いて益々興味が湧いていたところ、本誌にも何度か出ていただいた篠田綾香さんから軽く取材に来ませんか? という、渡りに船なお誘いがあったので、さっそく潜入してきました。
女性としての「人生のストーリー」を表現する、ミセスジャパン
公式トレーニングの会場に到着すると、和装に身を包んだ華やかな女性たちがズラリと勢ぞろい。
香川大会では、1stセッションが和装との事で、この日は着物や浴衣のレッスン。もしかして、取材のタイミングとしてはめっちゃラッキーなんじゃないでしょうか。
ここでミセスジャパンについて簡単に説明すると…
ミセスジャパンとは
トレーニングに先駆けて、きものサロン桂の奥山社長より日本の伝統文化としての和装や立ち居振る舞い、心構えなどの講義がありました。
日本の伝統文化としての和装をあらためて知る事で、単に衣装としての和装ではなく、その意味や日本人としてのアイデンティティーも身に付くという、とっても厚みのあるトレーニングだと感じました。
そういった事もふまえて、実地のトレーニングがスタートしました。まずは、ウォーキングから。
和装での本格的なウォーキングってそもそも普段経験のない事なので、さすがに最初は戸惑う人も多い様子。
これはいきなりきついな~と思ったのですが、和装って着慣れている人とそうでない人の差がすごく出るんですよね。
僕自身も和装に対してはコンプレックスがあるので特に足さばきなんかに目が行ってしまうのですが、例えば普段より歩幅は小さく、つま先は内股ぎみですり足で…なんて所作が身に付いている人って案外少ないのです。つい、いつもの普段着の歩き方になってしまう。
それでも、レッスンが終わる頃には皆さん美しい歩き方になっていて、これはさすがだなと思いました。
ウォーキングが終わったら、本番さながらに一人ずつスピーチの練習。
指導する方もされる方も真剣そのもの。
他の人が個別に指導を受けている時も、何か自分にとって参考になる事はないかとまったく隙がない雰囲気です。
とは言え、ずっとピリピリしているのかというとそうでもなくて、時折笑い声も聞かれるフレンドリーな雰囲気も感じます。
本番になれば皆さんライバルのはずなのですが、戦いの場というより、みんなで一緒になって向上して行こうという意識の高さが感じられて、横で見ていて清々しい気持ちになりました。
休憩中のひとコマ。
おこちゃまも(笑)
香川のミセス達がもっと輝き、家庭も社会も笑顔で溢れる社会になっていただきたい!
ミセスジャパン2021香川大会のエリアディレクターである尾崎江美さんにお話しを伺いました。
ーーミスコンは多く見られますが、ミセスを対象とした本格的なコンテストはあまり見ないような気がします。あえて「ミセス」を対象とした狙いはどんなところにあるのでしょうか?
尾崎さん「ミスコンは、いわゆる身長や体重、容姿を重要視したコンテストだと思いますが、ミセスジャパンはコンテストではなくページェントと呼んでいます。
コンテストは品評会ですが、ページェントとは、人生のページをめくるように重ねてきた経験を魅力としてステージで表現していただくもので、ミセスだからこそ内面から湧き出る女性の本当の美しさがあるといえるからです。
そして、ミセスは妻であり母であり、家庭においても地域においても大切な役割を果たしており、ミセスが社会で活躍できる為のきっかけづくりにして頂きたいと考えるからです。
また、ミセスの行動力と口コミは、企業等社会において最も取り込みたい層でもあります。そういった意味でも地域活性化にお役に立てる場面があると考えています。」
ーー実際にエントリーされている皆さんはどういった方が多いのでしょうか?
尾崎さん「今の自分を変えたいという方もいらっしゃいますし、これまでの経験を発信する事で勇気を届けたいという方、今頑張っているビジネスに繋がるかもしれないと行動を起こした方もいらっしゃいます。特に、シングルマザーで子育ても仕事も頑張っていらっしゃる方がとても多いです。
いずれにしても、とても前向きな方が多いです。
一歩踏み出すまでは勇気が必要ですが、その扉を開けた方々は、前へ前へと進んでおられ、どんどんと輝きを増しています。」
ーーレッスンを拝見してかなり本格的なものに見えましたが、実際に指導をされて、参加者の皆さんの変化みたいなものは感じられますか?
尾崎さん「初めてレッスンに参加された時とは比べものにならないくらい、皆さん輝きを増していて、自信がついてきています。
大会では、スピーチ、ウォーキングを披露しますが、小さな声しか出なかった方がお腹からしっかりと発声が出来るようになったり、ウォーキングでは 14cmのハイヒールを履きますが、慣れるまでは生まれたての小鹿のような歩き方だった方が今では堂々とウォーキングをされています。
何より一番の変化は、笑顔です。皆さん、明るい素敵な笑顔に変化しました。
チャレンジする事を心から楽しんでいらっしゃるのがとても伝わってきます。」
ーー最後に、読者の皆さんに何か伝えたいことがございましたらどうぞ
尾崎さん「ミセスジャパン2021香川大会は、初開催となります。今回、勇気を出して挑戦されたファイナリストの方々を心から応援していただきたいです。
また、ミセスジャパンが地域に根付き、ミセスが輝けるステージがあるという事を知って貰いたいです。
そして、香川のミセス達がもっと輝き、家庭も社会も笑顔で溢れる社会になっていただきたいと思っています。」
ミセスの魅力って、本文にもありましたように今まで経験してきた人生の厚みというか、生き様というか、そういった内に秘められた美しさだと思うんですよね。
それにもかかわらず、これは男女とも言える事ですが、年齢を重ねてくるとその美しさを表現できる機会が途端に減ってくるように思います。
いつになっても、どれだけ歳を取っても、やっぱり内面も含めた「美しさ」は必要だし、それをあたらめて意識できるミセスジャパンというコンテスト… 失礼、ページェントの意義はとっても高いなと感じました。
エントリーされた皆さん、ぜひ香川大会に向けて頑張ってください!
おしまい。