秋になると南西諸島や台湾へ渡ると言われているアサギマダラ。その移動距離は時に1,500km以上にも及ぶ個体もいるそうで、「旅する蝶」とも呼ばれています。
秋の渡りにあたるこの時期には県内各地でもその美しい姿が確認されているようですが、スーツ隊メンバーのエージェント・リサが「うちの近所にアサギマダラが来てるよ~!」というのでさっそく現地に向かいました。
観音寺市にある木之郷フジバカマ園さん。
地元のボランティアの手で管理されている花畑で、アサギマダラを呼ぼうと、その好物であるフジバカマの一株オーナーを募り、毎年その苗を植え付けているそうです。今年は10月15日~20日あたりがピークだったようで完全に出遅れてしまいましたが、まだ十分見ることができるそうなので、しっかり撮影したいと思います。
案外ひとなつっこい? ヒラヒラと優雅に飛ぶアサギマダラを観察してみた。
アサギマダラは晴天の風のない日、朝9:00~10:00頃によくやってくるそうです。居合わせたボランティアのおじさんによると、ピーク時には1日100頭以上も確認されたそうで、この地がアサギマダラの憩いの場になっていることがうかがえます。
「今日も4~5頭飛んでるよ~!」ということで、さっそくアサギマダラちゃんを探してみたいと思います。
というか、わりと大きな蝶なのですぐに見つけることができました。
不規則にヒラヒラと飛ぶので、飛んでいる姿を撮るのはかなり難しい。反面、意外と人に対する警戒心はそれほどないようで、花に止まっている状態だと、わりと近くまで近づけます。人の影がかかると逃げるので注意しながらそーっと近づきます。
ちなみに上の画像はメスの個体です。下の羽のさらに下の方に黒い紋があるのがオスで、ないものがメス。メスはわりといろんな花の蜜を吸うのに対してオスはフジバカマしか吸わないので、ここで見られるのはオス10頭に対してメスは1~2頭の割合なんだそう。
ボランティアのおじさんから「ラッキーでしたね」と言われました(笑)
こちらはオス。紋が見えるのが分かりますか?
蝶なので止まっている時は羽を閉じていますが、辛抱強く待つと時々羽を広げてくれます。
とっても綺麗ですね~!
騒がずおとなしく観察していると害のない人間と思ってくれたのか、人の周りをくるくると回りながら飛んでくれたりもしました。意外とひとなつっこい?
なにせアサギマダラの気分次第なのでいつ頃まで見られるかは分かりませんが、おおむねどこも11月初めぐらいまでのようなので、アサギマダラを見たい人はすぐに出かけてみましょう。
アサギマダラが見れて、歓喜のあまりリサマダラになってしまったエージェント・リサ(笑)
おしまい。