今回は、地元高校生による「チーム善通寺2050(仮)」の立ち上げから実際に情報発信を行うまでを密着する企画の第3弾です。
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「チーム善通寺2050(仮)」とは具体的にどういう活動になるのかと言うと、地元の高校生(尽誠学園高校、善通寺第一高校)たちがチームを組み、自ら取材をし、情報発信していくというもの。
方法としてはYouTubeやSNSなども駆使しながらローカルメディア(例えば本誌ガーカガワのようなメディア)を核として運営されます。善通寺市ゼロカーボンシティ推進協議会事務局とカーボンフリーコンサルティング株式会社がバックアップしますが、あくまでも運営主体は地元の高校生たちになります。
ただ、いきなりローカルメディアを自主運営しろと言っても彼らには当然そのノウハウがありません。
そこで、情報発信を行うための基本的なスキルやノウハウを学んでもらおうと、全4回のワークショップを開催。今回はその第3回目が善通寺市役所会議室で行われました。
今回はゲスト講師として、人気YouTuberの「瀬戸内サニー」さんが来るというので生徒たちも楽しみにしていたようです。
「企画は掛け算!」瀬戸内サニーがその極意を伝授
第1回目のワークショップでは、本事業の開催趣旨や概要の説明、情報発信を行うことでどうなっていくのかといったことをイメージし、第2回目には反応の取れる写真の撮り方を実地で身につけた高校生たち。今回からは取材のやり方やコンテンツのまとめ方などについて学んでもらいます。
まずは瀬戸内サニーさんから自身の体験を交えながら面白おかしくレクチャー。香川を中心に中高生をはじめとした若者に絶大な人気を誇り、2021年12月には、Googleが全国47都道府県で活躍するユーザー、クリエイターの活用事例として取り上げた「YouTube101のストーリー」にも選出された人気YouTuberの秘訣をたっぷり聞きました。
「成功しているYouTuberは企画やアイディアに自分独自の戦略や考え方を持っている」
モノマネではなくいかに独自性を追求していくのか? 話を聞きながら生徒たちはそれぞれオリジナリティの重要性を理解し、それを自分たちなりにどう表現していくのか、頭の中でいろいろ考えている様子。
でも、イマイチ具体的なものとしてピンと来ていないところで、より実戦的な話に移りました。
「企画は掛け算で出来ています」
そこで、いろんな要素を掛け合わせてみようという一例を披露。目の前にあるものをそのまま伝えるだけでなく、何か違った切り口で見てみる、違った要素を絡めていく、そうすることでコンテンツを作る際の企画力が身に付くという知見が伝授されました。
その後は自身のこれまでの企画を振り返りながらうまくいった事例やそうでない事例も披露。多少自虐も込めながら楽しくレクチャーされました。
自分たちの高校にも何度か取材に来たことのある瀬戸内サニーさんには生徒たちも親しみを感じている様子。高度な内容を、素人である高校生たちの目線にまで下りて手を引っ張ってくれるような分かりやすい講義がとても印象的でした。
休憩時間には、部員が集まらずに苦戦する野球部の悩みを聞いてあれこれアドバイスするシーンも。持ち前のノリの良いキャラで生徒たちの心をがっちり掴んだようでした。
その後、本編として実際に記事を執筆しているライターからどういった記事を配信していくのかといった点や取材の進め方、記事ネタ(情報)の集め方などのノウハウが伝授されました。
※講義内容の一部
今回は座学を中心にたくさんの知識を頭の中に入れる回でしたので生徒たちの反応が気になりましたが、普段から学校で授業を受けている生徒たちにとってはむしろスーッと頭に入っていくようで、集中力を切らさず皆さん真剣な眼差しで講義を聴いていました。
もちろん、たった1回の講義ですべての知識が身に付くわけではないと思います。理解できなかったところ、時間を経て忘れてしまうところも当然ありますので、あとは実際に取材や記事をまとめていく中で身につけてもらえばいいかなと感じました。
回を重ねるたびにいい表情になってきた(笑)
次回、全4回のワークショップの最終回は、集大成として実際に第2回で取材と撮影を行った旧善通寺偕行社の記事を生徒たちに作ってもらいます。
どんな記事になるのか楽しみです!