寒い冬はどうしても家に引きこもりがちなのですが、お正月の不摂生も祟って気が付けばお腹がぽっこり…
これはまずいとばかりに、天気の良い日を選んで三木町の散策コースを歩いてみました。
なんでもないただの田舎の風景とあなどることなかれ、実際に歩いてみると車で通りすぎていたら見ることができない素朴でほっこりする場所が点在していました。
有名な観光地じゃなくても十分楽しめる。そんな事を感じながら見ていただけると嬉しいです。
町内に3コース設定。町並みや自然を感じる「三木町フットパス」
三木町フットパス(歩く小径)とは、町内のありのままの田園や森林、町並みを楽しみながら歩いて散策するコースで、散策を通して新たな交流が生まれ、心身の健康の維持・増進にもつながることなどを目的にして設定されているもの。
町内には「田中コース」「小蓑コース」「白山東コース」の3つが設定され、それぞれの特徴を生かしたものとなっています。
どのコースにするか迷ったのですが、今回は交通の便も良く地形的にも一番平坦そうなので、とっかかりに良さそうな「白山東コース」を散策することにしました。
白山東コースのマップを見るとスタート地点はトレスタ白山となっているのですが、たまにはことでんに揺られてみるのもいいと思い、電車に乗って白山(しらやま)駅に降り立ちました。
せっかくなので、三木町のシンボル、東讃富士と呼ばれる白山をバックに1枚。祝日だからか、山頂に日の丸が掲げられていました。
まずは駅のすぐ裏にある白山神社に軽く参拝して、コースマップを頼りに歩き始めることにしましょう。
コースマップには「峠の先の田園に広がるローカル鉄道と白山の風景」とあります。さすがにこの時期ですので、田植え後の青々とした風景や稲穂の垂れた実りの風景はありませんが、逆に冬の寂寥感のある田園風景にも興味があります。天気もいいので、春の気配を探してみるのもいいかなと思いながら歩いていくと、いきなりうっそうとした道に…
一瞬道を間違えたかと思いましたがその先に道標があったのでひと安心。耳を澄ますと野鳥たちのさえずりが聞こえてきます。
空気もいいしとっても気持ちいい!
ちょっとした古道っぽい峠道を越えると、なだらかに広がる三木町内の風景。このあたりは果樹園のようで、樹々には柑橘類や柿の実が残っているものも見られました。
さらに進むと、ひょこっと現れた小さな神社。勅使八幡宮と言うのだそうです。
木製のちょっと朽ちた感のある鳥居がなんとも素朴で愛らしいですよね。
高台にあって眺めも良いので、ここでしばし休憩するのもいいかも。
このあたりはやはり農家さんが多いのでしょうか、畑や田んぼが多く、歩いていてほっこりとした気分になります。
足利将軍ゆかりの眞行寺。境内には、室町幕府10代将軍・足利義稙の墓と伝わる塚があるそうです。
すぐ近くには可愛らしいバス停も。こんなところにもバスが通っているだとちょっとびっくり。
さらに散策コースを進みます。真冬なのでどうかなと思ったのですが、よく見るとそこかしこに自然を感じるものもあって、さらに意外とただ歩くだけでも良い運動になっているようで、少々汗も出てきて思いのほか清々しいのです。
やがて鴨部川に差し掛かると、土の感触が伝わる河川敷が広がっています。はるか先にはことでんがコトコトと走り、五感で田舎の風景を感じるとってもいい散策コースでした。
コースマップによると、1周約4.3kmとウォーキングにはちょうど良い距離。白山駅まで戻ろうかと思ったのですが、ちょうど電車の時間が良かったので手前の井戸駅で今回の散策はおしまいにしました。
気になるお腹のぽっこりが解消されたかどうかは怪しいのですが、樹々や田園を眺めながらの散策コースは良い運動になりました。また、リラクゼーションという意味でも良い気分転換になって、頭がすっきりしたような気がします。
たまには知らない町を地図を頼りに歩いてみるのもいいと思いますよ~!
三木町フットパスについてや、各コースのマップのダウンロードは三木町のホームペーシからどうぞ。
⇒ 三木町フットパス