香川県民なら知らない人はいない、よさこい連の雄「さぬき舞人」。
前回の記事では観音寺の銭形まつりの演舞の様子をお伝えしましたが、今回は志度音楽ホールを会場にしての屋内演舞。また違った楽しさがあるのではと思い、誘われるまま会場に向かいました。
⇒ 関連記事 よさこいの「さぬき舞人」に密着取材してきたよ!
銭形まつりの記事では迫力のある演舞を中心にお伝えしましたが、幕間というか、裏の顔と言うか、実は今回めっちゃ楽しかったのが演舞以外のさぬき舞人メンバーの素顔。今回は見る側ではなく、メンバーにもぐりこんだ目線でレポートしますのでお楽しみに!
交流なくして活性化は無し!さぬき舞人
※観音寺銭形まつりの様子
ここで、さぬき舞人を知らないというごく少数の(?)方のために簡単に紹介すると、
メモ
という、県内屈指のよさこい連なんです。
一度見た人は二度見たくなる。そして、二度見た人は踊りたくなる。そんなさぬき舞人の魅力はどこにあるのか? なんて事を考えながら開場時間の少し前にお邪魔すると、入り口付近は長蛇の列!
場内の出店ブースはあっという間に完売という盛況さです。
ちなみにどんなものが売っていたかというと、
さぬき舞人副代表さんの迫力ある姿が描かれた缶バッジ。
ちなみに特典として副代表さんとツーショット撮影ができるという、どんだけ副代表推しやねん! というもの。
でも、完売したという事は、僕の知らないところでアイドルになっているんだと思われます。きっと・・・
そして、こちらは新春よさこい三昧の記念Tシャツ。
こちらも大好評だそうです。さぬき舞人人気恐るべし!
第10回記念公演!新春よさこい三昧inさぬき
そして、北海道の雄「平岸天神」の演舞を皮切りに新春よさこい三昧がスタート。
会場の志渡音楽ホールは超満員、開催に先立ち「香川県外からお越しになった人」というMCの問いに3分の1以上は手を挙げていたので、まさに全国のよさこいファンが集う祭典と言えます。
そして、今回は第10回記念公演という事で、北は北海道から南は九州まで精鋭17チーム総勢500人の踊り子が出演するという圧巻ステージとの事。
そのすべてにお声がけできなかったのですが、その一部を紹介すると…
山口県を拠点とする「仁双弐心(じんそうじしん)」
大阪と東京を拠点にする「かんしゃら」
本場高知からは「十人十彩(じゅうにんといろ)」
全国に支部を持つ「琉球國祭り太鼓」は香川支部の皆さんが参加。
みんないい人ばかり。(撮影したのに出せなかった人すみません。。)
そうこうするうちに、さぬき舞人の出番が近づいてきました。
超満員の観客を前にしてさすがに緊張しているかと思いきや・・・
自由かいっ!
しょうがないので無理やり緊張したフリしてもらったわ!
まぁ、日ごろしっかり練習されているはずなので、ことさら緊張する事もなく、逆にとことん楽しむ姿勢がよさこいの良さなんでしょうね。
髪結いもしっかりチェックして、
舞台袖でばっちりピースも決めて、
さぬき舞人、いざ行かん!
今回の演舞は「GENNAI」。
さぬき生まれの偉人、平賀源内の奇想天外さを舞人流にアレンジし表現したものなんだそう。
芸能ではあるもののコミカルな要素があって、見る人の心も弾ませるのがよさこいの良さ。会場いっぱいに楽しさを放射していましたよ。
そして最後はかっこよくキメ!
さぬき舞人イェーイ!!
やり切ったね!
ほんと、お疲れ様でした。
そして、わちゃわちゃと・・・
そして、やり切った感のあるさぬき舞人の踊り子さんたちですが、当然充実感のある爽やかな表情をしているだろうとホールから出てみると・・・
そっ、、そりゃあ、これだけ激しく踊るとお腹もすくよね。
※決してやらせたわけではありません。僕はカメラを構えただけです(笑)
尚、会場入り口には露店も出ていて、出番を終えた踊り子さんたちが腹ごしらえしてました。
そして、会場の準備から場内整理から出店ブースや受付等もみずからこなした舞人の踊り子さんたちですが、始まってしまうと案外やる事がない。
当然仲の良い人たちが集まると自然とわちゃわちゃしだすわけですが、こうなると何気に性格が出るようで・・・
他の連の演舞を真剣な眼差しで眺めている研究熱心な人もいれば、
全国のよさこい仲間と交流をはかる人、
会場まで足を運んでくれたお友達にお礼を言う人、
そして、ただただ時間をつぶしているだけの人など(笑)、
こういう人とのつながりが意外と心地よかったりするんですよね。
今回2回目の取材だったのですが、みなさんめっちゃ気さくで楽しい人ばかり。「よさこいやってみたいけど、ちょっと勇気がない」なんて人は、まったく心配しなくて良さそうです。
その合間に、出番が来た他の連の踊り子さんたちに声援を送ったり、遠方の連の方は早めに会場を後にしますが、その際には見送ったりと、よさこいが結んだ縁は、それこそ全国に広がっている様子もうかがえました。
まさに、「交流なくして活性化は無し」を地で行くような、なんとも心地よい温かい雰囲気でした。
そして、これは単に仲間内だけ楽しんだら良いみたいな小さな発想じゃなく、かかわるすべてに楽しさを共有したい。そんな事が感じられたのが、最後の総踊りです。
本日出演したほとんどの連が総出で会場に隙間のないくらい埋め尽くし、観客もろとも踊りだす。
演者と観客の垣根をとっぱらったかのような盛り上がりに会場は一気にヒートアップ!
毎年欠かさず足を運ぶお客さんも多いと聞いていましたが、確かにこれは病みつきになるわ!
そして、帰路につく観客を総出で見送って閉幕です。
最後まで抜かりなく、しっかりおもてなししているなと思ったのですが、去り行く観客の皆さんを見ていると実はそうじゃない事に気づきました。
「ありがとうございました」という踊り子さんの声に「こちらこそ、ありがとう」「また、見に来るね」なんて笑顔で応える皆さんを見ていると、もてなすもてなされるじゃなく、ああ、みんなよさこい仲間なんだなと。
今回は他の仕事もあって、第2部からの密着となりましたが、取材を終えて何かあたたかい風が心にさっと吹いたようななんとも言えない心地良さを感じました。やっぱ、よさこいっていいな。
ともあれ、皆さんお疲れ様でした。
尚、さぬき舞人では、踊り子さんも随時募集しているとの事。また、今後の出演予定等は順次ホームページ等で公開するそうですので、ぜひさぬき舞人公式ページをチェックされてくださいね!
おしまい。