ガーカガワ

職人技!香川発のブランド「カワニシカバン」の工房&ショップに行ってみた。

職人さんが一品ごと丁寧に作り上げ、使うほどに愛着の湧くカバンとして全国から注目の集まる香川発のブランド「カワニシカバン」さんにお邪魔しました。

 

こんにちは。
ここ10年ぐらいカバンジプシーになっているガーハラダです。
特にカメラバッグが難題で、軽くて、そこそこ容量があって、いかにもカメラバッグみたいなデザインじゃなくてシュッとしていて… 

まぁ、僕の場合はかなりマニアックなのですが、そうじゃなくてもご機嫌なカバンがひとつあれば仕事やお出かけも楽しくなるもの。今回は、地元香川に拠点を置き、製造から販売まで手掛けるこだわりのカバンメーカー「カワニシカバン」さんにお邪魔しました。
香川発のカバンブランドとして注目されているその秘密に迫ります!

 

作るプロセスそのものも商品!ながく愛されるモノづくりにこだわる「カワニシカバン」

古い倉庫をリノベーションしたような洒落た外観からすでにワクワクが止まらないのですが、店内に入ると、そこにはちょっと高級なアパレルショップかと見間違うような洗練された空間が広がっていました。

ざっと見まわしてみると、そこにはつい手に取ってしまいそうなセンスの良いカバンがずらりと並びます。
ハレの日用のよそ行きのものではなく、普段使いに最適なカジュアルなタイプ。でもよく見ると、レザーや帆布などの素材感も良く、縫製などもしっかりしていて、素人目で見ても「良いモノ」であることが分かります。

お店の奥にはガラス張りの工房があって、職人さんたちが作業を行う姿が店内からも見ることができます。最近ではトレーサビリティーの重要性が叫ばれていますが、「その製品がいつ、どこで、どのように作られているのか」がひと目で分かる、こういったお店作りはとっても安心ですよね。
職人さんひとりひとりがカバン作りに自信を持っている証拠だと思います。

取材中に何組かのお客さんも来店されたのですが、ふらっと冷やかしで立ち寄ったという感じではなく、みなさんじっくり吟味しながら商品を手に取っている様子。駐車場には県外ナンバーも見られ、遠方からわざわざ来られるほどこだわりのある、ちょっと上品な客層が多い印象を受けました。

せっかくなので工房も見学しつつ、少しお話を伺うことにしました。
株式会社カワニシカバンプロダクト代表の川西さん(左)と、部長の樫原さん(右)です。

ーー 本日はよろしくお願いします。さっそくですが、工房を見える形で併設するショップってあるようでなかなかないと思うのですが、こういう形で始めようと思われたきっかけは何でしょう?

川西さん「元々は下請けの縫製工場を営んでいたのですが、2017年の4月に急に仕事が全くなくなってしまいました。それまでは安い価格で卸していたのですが、これでは満足に職人さんや内職さんに賃金を払うことができない、会社の成長もないと考え、思い切って値上げを行ったことが原因だったんです。」

デフレが進み、各メーカーも良い物を安く消費者に提供することが当たり前になっている時代。そのしわ寄せが下請けや孫請けに及び、無理な経営に陥ってしまっているという話はよく耳にしますが、この業界も例外ではなかったんですね。
急に仕事がなくなり、元請けに頭を下げるか、それとも別の道を切り開くのか岐路に立たされた時、以前何気なく聞いていたあるスタッフさんのひと言をふと思い出し、挑戦するきっかけになったと言います。

川西さん「あるスタッフから『うちの旦那にお前は楽な仕事しててええなと言われた』と。何もわかっていない! と悔しい思いをしましたが、よくよく考えてみると、もし我々がルイヴィトンやエルメスのようなブランドなら果たしてそう言っただろうか? むしろ奥さんを誇りに思うんじゃないかなと思ったときに、自分の無力さを思い知りました。スタッフに悔しい思いをさせたのは自分であると気づいたときに、これは挑戦するしかないと決意しました。」

そこで下請けには見切りをつけ、会社としてのブランド価値を高めるべく、消費者へ直販する新たな挑戦に向かったそうです。

ーー とは言え、直販するにしても簡単なことじゃなかったと思いますが?

川西さん「今まで作ることしかやって来なかったのでかなり苦労しました。最初はフリーマケットなどでも販売しましたが、今の価格の半額でもぜんぜん売れませんでしたね(笑)」

試行錯誤していく中でまずは知ってもらうことが大切であると感じ、以来、ホームページやSNSでの情報発信やクラウドファンディングの利用、各メディアから取材を受けたりしました。また、ただ知ってもらうのではなく、どのように知ってもらうのかという事も意識されたんだそう。
そういった数々の挑戦の先にあったのが、実際にカバンを作っている様子を見てもらえるショップを作ることにつながったのでしょう。

ーー 先ほど「どのように知ってもらうかが大切」と言われましたが、カワニシカバンさんが伝えたいことをどう商品に反映されているのでしょうか?

川西さん「商品そのものというより、うちの商品は、僕らが考えて、考えて、考えて…、実際販売してみたらそれでもここがちょっと違うからさらに改善して… お客様の意見なども聴きながら出来上がった『結果』なんですね。僕たちの価値というのはその商品というより、そのプロセスそのものだと思っています。
また、カバンは使っていく時にこそその真価を発揮します。売って終わりではなく、お客様とながく付き合えるパートナーのように大切にされ、愛されるカバンを作るカバン屋でありたいと思っています。」

いいモノとは、使っていく中で「ああ、いいな…」と思う瞬間が必ずありますよね。僕なんかは持ち手フェチなので、店内に展示されているトートバッグの持ち手をつかんで持ち上げた瞬間の感触に幸せを感じました(笑)
聞けば、商品の開発段階からお客さんの意見を聴く仕組みもあるそうで、一緒に作り上げ、さらに良いものを追求する姿勢に感銘を受けました。

 

小さいけど満足できるレザー財布。Makuakeで6/29まで販売中!

ーー ところで、今イチオシの商品をお聞きしたいのですが?

樫原さん「カバンではないのですが、ちょうど今クラウドファンディングのMakuake(マクアケ)さんで、大容量 × コンパクト + 使いやすさ、耐水レザー財布『リッチーD』を販売させてもらっています。」

おおっ、なんか最近、キャッシュレス化が進んだからかコンパクトな財布が流行ってますよね。

お尻のポケットにも入るちょうど良い大きさ。レザーの肌触りもすごく良くて、ファスナーの開閉もスムーズ!

川西さん「最近小さな財布が流行っていて『世界最小』みたいなものが目に付きますよね。うちでも作ればお客様に喜んでいただけると思って実は最初、本当に小さな財布を何個か試作してみたんですね。そしたら…」

なんやこれっ! って思うぐらい使いにくかったそうです(笑)

樫原さん「作って1週間、1日も使わなかったですよね(笑)」

川西さん「いやいや、とりあえず3日は使ってみました。そしたら、3日中3日とも財布をなくしたんです! これはあかんと思って、小ささはそこそこにして、使いやすさを追求しようと今回の『リッチーD』になりました。実は僕の中で最高傑作は前回作ったもので『リッチーL』という長財布なのですが、その使いやすさをさらに求めました。」

ーー その使いやすさなのですが、具体的にどういうところなのでしょう?

樫原さん「スペック的なところを言えば、例えば僕は長財布を愛用していたのですが、その時入れてた16枚のカードがすべて入りましたし、小銭も紙幣も全部入りました。これだけの大容量でコンパクトなのがポイントです。また、僕自身も経験があるのですが、微妙に大きさが合わなくてお札の出し入れがし辛かったり、カードが偏って膨らんでしまったりで結構イライラしていました。これだから使いやすいというより、いろんな小さな工夫の積み重ねで全体として使いやすい財布のイメージで作りました。」

いやもう、ものづくりに携わる人ってなんでこんなに熱いのでしょう? それからこの財布について延々語りだしました(笑)
サイズや細かいスペックについては実際に店頭またはMakuake(マクアケ)でご確認いただくとして、作り手がこれほど熱く語る商品ですから、きっと買って後悔はないと思います。

僕も実際に見て、触ってみて、特にこのブルーがすっごくほしくなりました。でも、僕のごくトラウマ的な好みでどうしてもお札を折りたたむのに抵抗あるから、川西社長も愛用する長財布『リッチーL』にしようかな… う~ん悩む…

「ちょっと変なことしてみてください~!」のリクエストにも快く応えてくれたので、真剣に検討したいと思います(笑)

読者の皆さんもぜひどうぞ!

 

店名カワニシカバン
所在地高松市太田上町384-15
電話番号087-880-8079
営業時間12:00~18:00
休業日木曜日
駐車場あり