瀬戸内国際芸術祭でアート作品を見て回るうちにウズウズと創作意欲が湧いてきた人もきっと多いはず。
とは言え、アートと言っても何から始めたらいいのか分からないし、道具を揃えるのも大変。そんなあなたにおすすめしたいのがこちら、丸亀市にある旅籠屋Tonbiii(とんび)さんです。
今回は、お馴染み笑顔100%の莉夢(りゆ)ちゃんが本藍染を体験しましたので、その様子をざっくりとお伝えしますね!
飛び込みでもOK!本格的な職人の技を約60分で体験する
金毘羅さんへと続く丸亀街道の起点となる「太助灯籠」のすぐそば、JR丸亀駅からも徒歩5分ほどという立地にある旅籠屋Tonbiiさんは、昭和の香りが残る築70年の民家を改装した、とても雰囲気のある工房兼店舗です。
藍染やうちわ作りなどの体験のほか、「旅籠屋」の名の通りゲストハウスも併設されています。
ガラガラと引き戸を開けて店内に入ると、そこにはさまざまな藍染製品やうちわが並べられていました。
本場徳島で本藍染を修行し、独学も重ねたという店主の清水さんは、丸亀のうちわとご自身がその魅力に取りつかれた徳島の藍染を多くの人に知ってもらいたいという思いで藍染やうちわ作りの体験を提供されているのだそう。
藍草を発酵し乾燥させた「すくも」をはじめとした天然の染料で行う本藍染は、1,500円(税別)~という手軽な価格で体験できます。
という事でさっそく体験してみましょう。
まず最初に藍染についての簡単な解説と、実際に藍を染めていく手順を簡単に説明してくれました。
そのまま染めてもいいのですが、今回はさらにアートを意識してろうけつ染め(500円のオプション)にチャレンジすることにします。
あらかじめ蝋で絵や模様を描いて染めると、その部分だけが染まらずに浮かび上がるという寸法です。
何を書いたかは染め上がってからのお楽しみということで、さっそく染めていきましょう。
染液の水面をできるだけ波打たせずにゆっくり1分ほど浸します。そして、染液から上げて30秒ぐらい空気に触れさせます。それを何度か繰り返しますが、その回数は染めたい色の深さによって変わってきます。
今回は染まりやすいハンカチなのでハンガーのようなものに吊るして作業を行いました。Tシャツなど大きなものは揉んだり絞ったりする必要がありますが、その場合はちゃんと手袋を貸してくれるのでご安心を。
それほど厳密に時間を計らなくても良さそうなものですが、つい時計とにらめっこ(笑)
店主さんやスタッフさんと楽しく雑談していると染めた回数を忘れてしまいそうですが、まぁこのあたりも割と適当でも良かったりするので肩の力を抜いて楽しみましょう。
そろそろいい感じに染まってきた?
水で余分な染料を洗い流してくれると鮮やかに染まった綺麗な藍色!
本当ならここから「乾燥」「灰汁抜き」「水洗い」という作業を7日間繰り返して藍を生地に定着、色移りしないよう仕上げるそうですが、今回は体験なのでアイロンでさっと乾かします。
ご自宅に持って帰ってから水洗いと乾燥を何度か繰り返すとさらにしっかり色が定着するそうです。
この絵はアートなのか? と余計なツッコミをしてしまいましたが、莉夢ちゃんお気に入りのキャラクターがうまく浮かび上がって満足な様子でした。
うちわ作りと本藍染体験は、飛び込みでもOKですが、予約も可能との事。今回はいろいろお喋りしながらだったので長居をしてしまいましたが、通常60分程度と気軽に体験できるのがポイントです。
メジャーな観光スポットもいいですが、みんなでこういう「体験」するのもたまにはいいですよ~!
瀬戸芸鑑賞の後にでも実際に体験して、あなたの絵心をぜひ満たしてみましょう。
モデル = 莉夢(りゆ)
店名 | 旅籠屋Tonbiii(はたごやとんび) |
所在地 | 丸亀市西平山町231-2 |
電話番号 | 0877-88-8251 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 月曜日 ※祝日の場合は営業し、翌日振替休業 |
駐車場 | 店舗隣りにあり |