お正月に食べるお雑煮ほど郷土色豊かな料理も珍しいと思います。
東日本は角餅で西日本は丸餅、そして地域によってお餅を煮たり焼いたり、出汁も味噌仕立てからすまし汁までさまざま。中には変わり種といったものも見られますが、ここ香川のご当地お雑煮も一風変わっています。
そう、香川のお雑煮にはあんこ餅が入っているのが定番なのです。
元関西人である僕は、お雑煮にあんこ餅が入っている事に衝撃を受けたのを懐かしく思うわけですが、慣れてくるとこれが本当に美味しい。
ということで、ちょっと早いですがお正月気分を味わうべく屋島山上にある桃太郎茶屋さんにお邪魔しました。
こちらでは年中この「あんもち雑煮」を食べることができるんですよ。
白みそ仕立ての出汁にあん餅が意外に合う!これぞ香川の郷土料理
屋島山頂から眺める相変わらずビューティフルな多島美を横目に見ながら桃太郎茶屋さんの暖簾をくぐると、そこはなんとも言えない懐かしい民芸風の佇まい。歴史ある観光地である屋島はこういうお店もいいなと思うのです。
置物かと思ったら本物のねこ様(笑)
猫はこたつで丸くなると言いますが、外は寒いですからね~。暖房の効いた店内でまったりしているようです。
屋島を散策して歩き疲れた頃にちょっと休憩するのにちょうど良い場所にあるからか、常に何組かのお客さんが利用しているイメージ。席についてすぐ店員さんが運んでくれた熱いお茶が、冷え切った体に染み入るよう。
そしてほどなくしてやってきたあんもち雑煮。これこれ、これですわ!
ああ、なんという上品なお姿でしょう!
いやもう、じっくり眺めるなんてできっこない。熱いうちにさっそくいただきましょう。
いきなりあんこ餅にかぶりつくのは野暮というもの。まずは、ひと口出汁をすすってみましょう。
ほのかにイリコかな? の風味を感じる白みそ仕立てのまろやかな出汁を舌に覚えさせてから、おもむろにあんこ餅をひと口かぶりつくのです。
これが、あんこ餅の甘さを引き立てるんですよね~!
最初はなんとも不思議な味だと思うかもしれませんが、あんこ餅の甘さと、白みその塩気がお互いに相乗効果を出す美味しさがじわじわとやってきます。
県外から観光に来られる人にはキワモノのように感じるかもしれませんが、実は病みつきになる人が続出しているあんもち雑煮。香川に来たら必ず食べるという人も多く、中にはわざわざこれだけのために香川までやってくる人もいるんだとか。
屋島観光にお越しの際は、ぜひ桃太郎茶屋の「あんもち雑煮」をお試しあれ!
モデル = 涼(ズーダプロダクション所属)
店名 | 桃太郎茶屋 |
所在地 | 高松市屋島東町1821 |
電話番号 | 087-841-9464 |
営業時間 | 10:00~日没 |
定休日 | 無休 |
駐車場 | なし ※屋島山頂有料駐車場利用 |