あいにくの雨模様ですが、金刀比羅宮表参道にやってきました。
ゴールデンウイークも終わって少し客足が落ち着いたところにこの雨なので観光客もまばらです。
観光客が少ないのをいいことに、つい相変わらずノリの良い莉夢(りゆ)さんとメリーポピンズごっこをやってしまいましたが、今回は表参道にあるとある老舗土産物店さんにお邪魔しようと思っています。
ゴールデンウイークが終わったこのタイミングで?? というツッコミはあろうかと思いますが、とっても粋で映えるお店なのでぜひご覧ください!
昔からの手造りにこだわる加美代飴と、飴を使ったオリジナルスイーツに注目!700年以上も続く老舗土産物店
今日はちょっと例外ですが、普段は多くの観光客で賑わう琴平町の金刀比羅宮表参道。
この69段目に鎌倉時代の1245年から続く老舗の土産物店「五人百姓 池商店」さんがあります。
五人百姓とは金刀比羅宮が琴平の地にやってきた際に供をした5家を指し、その後、金刀比羅宮の神事における役目も行うようになりました。
石段365段目の大門を抜けると5つの白い大きな傘が目に留まりますが、先祖から御祭神の供奉を行っていた功労が称えられ、特別に境内で物を売ることを許された5軒の称号でもあります。
そんな歴史の重みを感じる「五人百姓 池商店」さんですが、実は2021年8月にリニューアルしたそうで、明るい木材を多く取り入れたモダンな店内は若い観光客が気軽に入って行けそうな雰囲気です。
開放感のある店内には、県内の銘菓をはじめとしたお土産品や丸亀うちわなどの工芸品のほか、琴平をテーマにデザインしてもらったオリジナルのTシャツや、県内の和菓子店とコラボした商品などが所狭しと並んでいます。
こちら「五人百姓 池商店」さんと言えばやっぱりこれ!
鎌倉時代の創業当時から販売されているという、こんぴら名物「加美代飴(かみよあめ)」です。
昔からの手造りにこだわり、店内からも加美代飴が型に流し込まれる様子を見ることができます。
均一に同じ量を型に流し込む作業は熟練の技そのもの。
この鍋も職人さんによって柄の長さや太さが違うそうで、特注品なんだそうです。
そしてできあがったのがこちら。
独自の伝統製法で造られた黄金色の加美代飴は強度が高く、真夏に車の中に放置していても溶けることがほぼないそうです。
なので、食べる時には付属するトンカチで叩いて割るのですが、これが案外楽しい。以前、とある芸人さんがテレビの取材で来られたときには派手に勢いづけて割られたそうですが、割った後の状態も写真に撮りたいのでここはお上品にお願いしました(笑)
おっ! いい感じやん!
この加美代飴は割ることで、金刀比羅宮参拝の福とともに近しい人に分け与えるという風習もあるんだそう。強度が高い飴なんだけど水には溶けやすく作ってあるそうで、口に入れると甘さと柚子の香りが広がり、ゆっくりと溶けていきました。なんだかとても素朴な味。
この加美代飴は1箱500円~と修学旅行生にはちょっと値が張るらしく、それならと1個350円で買える、こんなにかわいい飴も作られています。
これはじわじわくる(笑)
そして、飴を使ったスイーツはまだまだあります。莉夢さんが気になったのはこちらの「あめがけソフトクリーム」。
飴に合うようこだわって選んだソフトクリームにひやしあめソースと、飴でコーティングしたナッツをふりかけたここだけのソフトクリーム。
ソフトクリームとひやしあめの2種類の甘さがうまく溶け合い、ナッツがいいアクセントになっていてとっても美味しかったそうです。
せっかくなので僕もちょっと気になった「ひやしあめラテ」をいただきました。
注文してぼーっと待っていると「ここからがいいところですよ!」というので慌ててカメラを構えたら…
いい! 確かにいい! 飴のシロップをかけるシーンは映えるし増し増しで美味しそうに見える!
イメージとしてはシロップの代わりにひやしあめソースを入れた感じなのですが、当然その甘さの質が違います。なんだかコクがあってまろやかな甘さ。
そして、氷になっている抹茶が溶けてくると味変! これはすごいアイディアだと思いました。
他にもおいりソフトやティラミスなどのスイーツも充実。石段の続く参道のちょうどいい位置にあるので、休憩にも最適です。
運が良ければ28代目の池 龍太郎さんがいろいろ五人百姓の事やこんびらさんの事など教えてくれるので、ちょっと話しかけても楽しいですよ。
金刀比羅宮参拝の際には、ぜひお立ち寄りください!
モデル = 莉夢(りゆ)
店名 | 五人百姓 池商店 |
所在地 | 仲多度郡琴平町933 表参道石段69段目 |
電話番号 | 0877-75-3694 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 年中無休 |
駐車場 | なし |