ガーカガワ

Hako珈琲(咄々々)~ 古民家スローライフを感じるまったりランチ ~

三豊市の古民家でスローライフを送りながらご夫婦でカフェ&民宿を営む「Hako珈琲(咄々々)」さんで、まったりとランチしてきました。

【2022.7.15追記】
宿泊が多忙となり、6月末をもってカフェは休業となったそうです。

 

ここ最近、「古民家リノベーション」や「オーガニック」といったキーワードはそれほど珍しいものではなくなり、「なんかいいな~」と思わせるお店は、意識的にやっているのか、それとも無意識に出ているのか、何かそれ以外にプラスアルファがあるような気がしています。

そのプラスアルファは何かというと、それは個々のお店の個性や感性みたいなものだと思うのですが、今回お邪魔したHako珈琲さんにもそのひとつの答えがありました。せっかくなので、そこいらも感じ取りながらぜひご覧ください。

 

瀬戸内の景色に憧れ移住。スローライフを送りながら営むカフェ&民宿

三豊市豊中町のひっそりとした集落に佇むHako珈琲さん。お店の案内板がなければそのまま農家さんのような、どこか懐かしい趣です。

お庭には、まだ来ぬ春をちょっぴり感じさせる梅が咲き、玄関に入るとオーナーさん手作りの花餅飾りが迎えてくれます。

今日はこのままキレイ目な感じに記事をまとめようかという流れなのですが、せっかくアクリル板で感染対策を行っていただいているので楽しく食事をしたい。最近ずっと黙食だったのでちょっと喋りたい!

喋ると言えばこの人…

よく喋りよく喋る、美人の名残りがあるさっちゃんにもお越しいただきました。
アクリル板があるので、よく喋りよく喋っても安心設計です。

飴ちゃんが出てきそうなヒョウ柄のベレー帽が素敵です。
素敵ついでに店内を少し見せていただきました。

カフェとして使われている個室は2部屋。現在は感染予防対策のために1グループ1部屋に限定していますので、電話で予約された方がいいかも。
元々普請の良い建物のようですが、それをさらにオーナーさんがいろいろと手を加えているそうです。

古民家なので、当然落ちない汚れなんかが残っていたりします。それらを和紙で可愛らしく隠すこの感性がとっても素敵。

古民家の懐かしさを残しながら、センスの良いオーナーさんの気遣いがあちらこちらに感じられて、良い意味で生活感を感じる心地良さです。やっぱり古民家は生活感までリノベーションしたらダメですよね。残すところと新しくするところのさじ加減が絶妙だと感じました。

※オーナーの深井さんご夫妻と

さて、そんなセンスの良いオーナーさんが作るこの日のランチは2種類。
瀬戸内海の景色に憧れて岐阜県から移住されたご夫妻が、香川で出会ったたくさん人たちの顔が見える野菜や果物、地元の魚などを食べていただきたいという思いで、化学調味料は使わず、出汁と素材のうまみを生かす料理を作られているんだそう。

さっちゃんは、揚げさわらの黒酢あんかけランチ

色鮮やかな野菜とさわらの揚げ物に、酸っぱすぎず辛すぎず、やさしい味のあんかけがとっても美味しかったそうです。
煮物やおひたしも懐かしい味。

そして僕は、ひまわりカンパーニュのパンセット

そのまま食べてもいいけど、自家製のパンにお好みではさんで食べるのがおすすめとの事で豪快に盛り付けてみました。

詰め込みすぎて口が開かない(笑)
サックリ焼いたカンパーニュに、新鮮さが分かるみずみずしい野菜がすごくジューシーでした。

そして、こちらもやさしい味のミネストローネ。

一見、野菜だけのようだけどすごく濃厚な味。聞けば、本来野菜の捨てる部分、例えば皮や根菜の葉、椎茸の石づきなどを煮込むことで良い旨味が出るのだそう。

そして、プラス200円で楽しめるデザート。

元々は岐阜でカフェを営み、香川では荘内半島で珈琲ショップをされていたそうで、デザートはもちろん、煎りたての自家焙煎珈琲も香りが良くて抜群でした。

 

宿泊は1泊5,500円から

せっかくなので咄々々(とつとつとつ)と名付けられた宿泊用のお部屋も見せていただきました。

こちらは定員2名の洋室「蒼の部屋」。

なんだか古民家というより大正モダンな香りがするお部屋です。
マットレスは個人的にも大好きな、寝心地の本当に良いシモンズ製のものを使用しています。

そしてこちらは、定員3名の和室「朱の部屋」。

鮮やかな朱色の襖が目を引きます。よく見ると、4枚それぞれが春夏秋冬を表わしていて、これもオーナーさんの手作りなんだそう。
ランプひとつ取っても厳選して選んだんだろうな。

宿泊は1泊1人5,500円(平日・素泊まり・4名以上利用の場合)~14,300円(休前日・朝夕2食付き・1~2名利用の場合)。
こちらは1日1組限定で、最大6名まで。車以外でお越しの方は、最寄りの公共交通機関まで送迎してくれるそうです。しっかりコロナ対策もなされているのでご安心くださいね。

 

という事で、オーナーさんがスローライフを送りながら、気さくに話しかけてくれて、料理や建物、什器や飾りつけに至るまで、きっと楽しみながら営まれているんだろうなと思わせるあたたかいお店、Hako珈琲さんをご紹介しました。
こういう感性は、本当にこういう生き方が好きで、さらに実際に心が豊かでないと出てこないんだろうなと思います。

なんだか最近コロナ関係でイヤなニュースばかりだったので、ちょっと心の洗濯が出来ました。
ごちそうさまでした。

おしまい。

 

店名Hako珈琲
所在地三豊市豊中町岡本619-1
電話番号0875-82-9191
営業時間11:00~16:00
定休日日・月・火曜日のみ営業
駐車場あり

 

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