高松中央商店街の総延長2.7kmのアケードは実に日本一の長さを誇ります。
すでにこれだけで十分にトリビアなのですが、今回はその高松中央商店街の中でも、近年おしゃれスポットに生まれ変わった丸亀町商店街を中心に歩いてみたいと思います。
さて、どれだけのトリビアを見つける事ができるかな?
丸亀町グリーンから片原町駅まで歩いてみた。
スタートは丸亀町グリーンから。
2012年4月にオープンした丸亀町グリーンは、商業施設にとどまらず、ホテルやマンション、駐車場まで備えた同商店街の核となる施設のひとつ。
隣接するマンションは、当初28階建てという宇多津のツインタワーに次ぐ四国最大規模のものを計画していたそうですが、マンションを請け負う予定だったデベロッパーが倒産、また折からの経済情勢も勘案し、現在の13階建てに落ち着いたのだとか。
実は、丸亀町グリーンに県内2つ目のタワマンができる予定だった!
そして、「あっ、かわいい服!」なんてショーウィンドウを眺めたりしながら商店街を北へ進みます。
元々はアーケードのある商店街には珍しく、土日以外の自転車乗り入れもOKというおおらかさだったのですが、さすがに丸亀町グリーンが出来てからは人の往来も多くなり、現在では道路交通法により乗り入れ禁止となっています。
高松市民は意外と真面目なのか、押している人はいても、商店街で自転車を乗っている姿は見かけたことがありませんね。
そして、商店街をさらに歩いていくと、やがて右手にレトロな建物が見えてきます。
百十四銀行高松支店。
2013年に耐震工事とともに大幅な改修が施され化粧直しをされたそうですが、建物自体は大正15年(1926年)に建てられたものなんだそう。
昭和20年の高松大空襲の際も焼け残り、昭和41年までは百十四銀行創業の地として同行の本店だった建物です。
丸亀町商店街のレトロな建物は、実は百十四銀行の創業の地だった!
再開発後はまるで某テーマパークのワールドバザールのようになったお洒落な一角を抜けると、巨大なドームがある高松丸亀町壱番街前ドーム広場が見えてきました。
今年は新型コロナの影響でさびしい土日となっていますが、例年なら多くのイベントが開催され、たくさんの人々で賑わっています。
そんな賑わいを2階から眺めるのが好きなんですけどね~。
早くイベントも戻ってくるといいですね。
そして上を見上げると、観光客にはこれだけで十分見どころになるんじゃないかと思われる巨大なドームが。
一説では、実はうどんの丼を形どったものだとか、黒田官兵衛の兜をモチーフにしたものだとか、いろいろ噂は耳にするのですが実際のところどうなんでしょう?
以前ちょっと気になって調べてみたり、商店街の人に聞いてみたりもしたのですが、結局本当のところは分からず終いでした。
どなたかご存じの人がいたら教えてください。
高松丸亀町壱番街前ドーム広場のドームは、うどん丼? それとも黒田官兵衛の兜?
そして、せっかくここまで歩いてきたのだからと、そのまま東へ片原町駅まで歩いてみます。
この界隈には、ちょこっと立ち寄ってみたいオープンな焼き鳥屋さんや居酒屋さんが多いんですよね。急にビールが飲みたくなるのをグッと抑えて先に進むと、商店街の一角に雰囲気の良い神社がありました。
華下天満宮。
一説では、903年に菅原道真が没した事を聞いた地元住民らによって建立されたのが始まりなんだとか。
下町情緒のある路地のような参道がほっこりとします。
以前、近隣のお店に立ち寄った時に「高松市内で一番古い神社なんよ」と聞き、Wikipediaさんにもそのような記載があるのですが、先日歴史オタクの友人にそれとなく話してみると「田村神社の方が古いっしょ!天満宮としてではないの?」と聞かされましたが、果たして真相はどうなんでしょうね。
いずれにしても、こんなひっそりと建つ神社にも歴史的なストーリーがありそうで面白いですよね。
片原町駅近くにある華下天満宮は、少なくとも高松市内で一番古い天満宮っぽい。
ついでに、この辺りでよく見かける黒猫さん。
人によっては人懐っこいって言うんだけど、なぜかいつも僕には冷たい…
そして、ようやくことでん片原町駅が見えてきました。
ここは、アーケードを横切る電車として全国的にもかなり珍しい光景を見る事ができます。
鉄道ファンじゃなくても、つい写真を撮ってしまいそうな光景ですよね。
全国的にもめっちゃ珍しい、アーケードを横切る電車が見れる!
以上、普通に丸亀町商店街を歩くだけじゃ地元の読者さんからすると新鮮味がないので、いささか強引ですがトリビアをこじつけてみました。
身近な場所でも、ちょっと視点を変えると今まであまり気にも留めなかった発見があるのではないでしょうか?
おしまい。
モデル=あいりん
撮影=ガーハラダ