四季折々の美しい表情を見せる中山千枚田ですが、田植えの時期にはまるで天空を映す鏡のようになります。小豆島に取材に行ったついでに立ち寄ってみました。
香川県で唯一、農林水産省「日本の棚田百選」に選定されている中山千枚田(小豆島町)。標高150m~250mの傾斜地には約800枚の田があるそうです。
中山千枚田と言えば映画「八日目の蝉」で脚光を浴びるようになった伝統行事「虫送り」が有名ですし、稲穂の垂れる9月の美しさ、収穫後の10月に行われる「中山農村歌舞伎」など四季を通じてさまざまな表情を見せていますが、僕が個人的に好きなのが田植えの時期であるこの5月です。水を張った棚田が水面鏡のようでとっても綺麗なんですよ。
ということで、先日立ち寄った中山千枚田の様子がこちらです。
写真はPLフィルター(偏光フィルター)を使って水面の反射を少し抑えて撮影しています。この日はあいにくの曇り空だったのですが、晴れた日には青空や雲、夕方になれば茜色の空が映し出されるのかな… なんて想像するとまた来たくなります。
島のある人が今流行りの「天空」を使ってこの水面鏡を表現していましたが、あながち誇張ではないと思いました。(本稿のタイトル「天空を映す鏡」もその人の表現を拝借しました。正式な名称ではありません。)
アクセスですが、中山千枚田の隣りにある小豆島町中山体育館が駐車場として開放されているので車が便利。ほか、土庄港と池田港から路線バスが1日5往復運航されています。
カメラ片手にゆっくり散策されてみてはいかがでしょうか?
おしまい。