ガーカガワ

雨の道後温泉も楽しい!射的にグルメ、映え観光スポットを散策

あいにくの天気でしたが、それでも松山市の道後温泉は見どころ満載! 地元女子の東麻依さんと温泉街を散策してきました。

 

高松市内から高速道路を使って車で2時間ほど。松山へはJRや高速バスなどのアクセスも良く、このゴールデンウイークのお出かけ先の候補にされている人も多いのでは?
ところが、このゴールデンウイーク期間中の天気予報を見ると微妙な感じなので、「雨が降ったらどこに行こう…」なんて早くも心配になったりしますよね。

そこで今回ご紹介する道後温泉なのですが、たまたま取材に訪れた日もあいにくの雨模様だったので、もしかすると参考になるかもしれません。結論から言うと、何度も行ったことのあるのに新鮮! 雨でも晴れでも十分楽しめますよ~!

 

道後温泉本館が改修工事中の今だから逆に穴場!温泉街をぶらついてみた。

日本三古湯のひとつに数えられている道後温泉。その存在は古くから知られており、万葉集にも記されています。
道後温泉本館を中心に徒歩圏内にまとまった温泉街は、旅館やホテルなどの宿泊施設のほか、グルメや娯楽施設、映えスポットなどが点在し、松山が誇る観光名所となっています。
残念ながら令和6年12月までの予定で道後温泉本館が保存修理工事中なのですが、逆に考えれば工事中の状態を見れるのもかなり貴重。穴場感があって、それはそれで楽しめる要素もあるんじゃないかと思います。

という事で今回は、待ち合わせ場所である市内電車の道後温泉駅からスタート。

ちょうど坊ちゃん列車が到着していたので撮影していると、「もうすぐカラクリ時計が動きますよ」と麻依さんが教えてくれたので足早に移動。ハイカラな音楽に乗って坊ちゃんカラクリ時計が動き出しました。

ちょっとしたアトラクションなのですが、こういうのが意外に旅情をかき立てるんですよね。このカラクリ時計は1時間ごと(土日祝日やハイシーズンなどは30分ごと)に上演されるそうです。

 

味倉(あじくら)

まずはしっかり腹ごしらえ。道後温泉に行くと、やたらと「鯛めし」推しが目に付くので素直に従ってみることにしました。
道後温泉駅の正面から伸びる商店街「ハイカラ通り」に入ってすぐの場所にある味倉さん。

昔ながらの町の食堂といった趣ですが、瀬戸内料理や天ぷら、定食類などが比較的リーズナブルに味わえるお店として知られているようです。
このメニューの数々を見ているとお酒が飲みたくなりますが、我慢我慢…

鯛めしも何種類かあるようですが、個人的になぜか鯛めしと言えば宇和島なので、今回は南予風鯛めし(1,350円)をチョイスしました。

お重に敷き詰められた肉厚の鯛が美味しそう。

特製のタレにネギとわさびを入れ、とろろ芋に軽く混ぜてから鯛めしにぶっかけて食べるとこれが本当に旨い! まぐろにとろろはよくありますが、プリプリとした食感の鯛にも本当によく合います。これは家に帰ってやってみタイ!と思うほど美味しかったです。

店舗名味倉
所在地松山市道後湯之町12-32
営業時間11:00~14:00(L.O.13:45)
17:00~21:00(L.O.20:45)
休業日火曜日

 

お腹も一杯になったところで、さっそく道後温泉本館へと続く商店街 ハイカラ通りを散策してみましょう。

この「ハイカラ通り」はアーケードになっているので雨の日もOK。観光客が多いせいか、お土産屋さんが目立ちます。
今しがた鯛めしを食べたばかりなのに、いろいろお店を覗いていると別腹が発動。松山と言えばあの銘菓でしょう~!という事で、いきなりこちらの老舗っぽいお店に立ち寄りました。

 

白鷺堂(しらさぎどう)

はい、言わずと知れた坊ちゃん団子です。
たいていは箱に入った状態でお土産として売られているのですが、こちらの白鷺堂さんでは1本から購入でき、なんなら店先でパクつくこともできるありがたいお店です。

麻依さんと取材クルーがそれぞれ1本ずつ、都合たった3本しか買わなかったのにお店の女将さんは親切にお茶まで出していただきました。旅先でこういう温かいおもてなしはめっちゃじ~んと来ますよね。

手製の坊ちゃん団子はひんやりとして美味しかった。甘さを抑えた上品な味なので、何本でも食べられそうでした。

店舗名白鷺堂
所在地松山市道後湯之町12-27
営業時間9:00~22:00
休業日不定休

 

射的屋キューピー

さらに「ハイカラ通り」を進んでいきますが、なにげなく交差する路地に目をやると「射的」の文字が!
いやもう、温泉と言えば射的! 愛媛と言えば東ラブ! あの名作「東京ラブストーリー」でも水上温泉でカンチたちがはしゃぎながら射的をするシーンもあましたよね。そう、温泉に射的は付きものなのです。

お店のおじさんに聞くと1回300円との事、これはやるよね~!

って、最近の若い女子は鉄砲の撃ち方も知らんのかいっ!(そこがまた可愛いと取材クルーNが萌えておりました…笑)

お店のおじさんに撃ち方を教えてもらって、しっかり狙いを定めて…

いやもう絶対当たらへんと思ってカメラも構えてなかったのですが、このあと見事にキューピーに当たった!(笑)

しっかり景品もゲットしました!

店舗名射的屋キューピー
所在地松山市道後湯之町6-20
営業時間13:30~21:00
休業日不定休

 

さあ、しっかり食べて遊んだ後は少し映えスポットを探しながら付近を散策することにしましょう。道後温泉周辺には古くからある趣のある街並みから近代的なオシャレな建物までいろんな表情を見せるから本当に飽きない。
修理中の道後温泉本館に変わって新しい道後温泉の顔となっている飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)の前には巨大に描かれたアートが!

これに触発されてアートしたくなり、リフレクション(反射)狙いで撮影してみましたが…

地面の水たまりが意外にも水はけが良くて、あまり反射しなかった…(笑)

気を取り直して周辺を散策。やっぱり温泉街って情緒があっていいですね~!

今回は時間の都合で寄れなかったのですが、今度ゆっくり温泉にも入りたい。

 

一六茶寮

「ハイカラ通り」の終点、道後温泉本館前にある一六本舗のカフェ 一六茶寮さん。こちらにSNSで超絶人気の、とあるメニューがあると地元女子情報を聞き立ち寄ってみました。

で、そのメニューなのですが…

一六タルトの天ぷら!!(ドリンクとのセットで500円)

一六タルトと言えば、愛媛を代表する銘菓のひとつ。あんことカステラをのの字にくるんだタルトは香川県民にも知られていると思いますが、それを天ぷらにするのか!

これが… SNS映えなのか… いや、スマホで撮ってるけども…(笑)

いや、たしかにそうやったらかわいい。タルトの天ぷらも飴ちゃんみたいでかわいい。

でもこれがですね、実際食べてみたら悪くない。香川でもあんこ餅を天ぷらにしてうどんと一緒に食べるみたいなお店もありますよね。そう考えると、これはこれでアリかも! ぜひ一度お試しあれ。

店舗名一六茶寮
所在地松山市道後湯之町20-17
営業時間11:00~19:00(L.O.18:30)
休業日木曜日

 

さあ、さらにSNSで話題の映えスポットに向かいますよ。

道後温泉本館の横をぐるりと回りこんで、ホテル茶波留さんの綺麗な花を眺めつつさらに緩やかな坂道をすすんでいきます。

そして、その先のコインパーキングの手前を曲がると、こじんまりとしたお寺が見えてきました。

 

圓満寺

圓満寺は、812年に建立されたとされる阿弥陀如来が本尊の寺院です。縁結びにご利益があるとされる彩色された仏像が有名で、参拝客が絶えないんだそうです。

中でも、最近特にSNS映えとして人気があるのがこちら。

「お結び玉」と呼ばれるもので、圓満寺の湯の大地蔵尊と同じように左手にのせて祈ると願いが叶うとされています。

良いご縁がありますように。

圓満寺のお参りが済んだら、最後はとっておきの場所をご紹介します。ちょっと大変ですが、また茶波留さんのとこまで戻って、そのまま急なスロープを登っていくと、そこには…

 

道後温泉 空の散歩道

目の前の道後温泉本館や、温泉街を一望できる道後温泉 空の散歩道に着きました!

ちょうど雨もやんできたので、せっかくなのでちょっと眺めを楽しみながら撮影してみましょう。

道後温泉本館の工事の様子もなんとなく見れますので、ちょっとこれは貴重かもしれません。
無料の足湯(6:00~21:00)に浸かりながらゆっくり景色を楽しんでもいいですね。

撮影でほんの数分間浸かっただけなのに、めっちゃ気持ち良くて、足がほくほくになったそうです。

そして、また温泉街を散策しながら道後温泉駅に戻ってきました。

実は僕も道後温泉に来たのは3年ぶりくらい。ちょうど道後温泉本館の工事が始まったばかりで、温泉街自体がしょんぼりしている雰囲気を感じました。
ところが今回また道後温泉街を散策すると、3年の間にいろんな場所やモノがアップデートされていて、逆にこの工事をうまく観光資源に使ってやろうとする意気込みがめっちゃ伝わってきました。

また、当初は雨模様でがっかりしていたのですが、実際散策してみると、雨は雨なりにしっとりとした趣があって、特に写真を撮ったりする人にとってはいい被写体がたくさん転がっていたので、ほんといい観光地だとあらためて思います。

道後温泉、今更ですがめっちゃいいっすよ!

おしまい。

 

モデル = 東麻依(ひがし まい)/ Twitter @ec201804
取材協力 = amity 愛媛
撮影 = 原田伸一