お茶の間の皆さまこんにちは。
コロナ禍にあって、「リモート〇〇」「バーチャル〇〇」というものが一気に身近なものとなりましたが、お茶の間に居ながらリアルタイムで水族館を自由に見て回れる… そんな時代がすぐそこまで来ているようです。
尚、書いてしまって「今どきお茶の間かいっ!」というセルフツッコミをしてしまいましたが、マナやんもTwitterでちょいちょい昭和臭を出してくるので、これより紹介する最先端技術をあえて僕もベタにレポートしたいと思います。
遠隔操作可能な次世代コミニュケーションロボット「newme」
という事で、最先端技術の結晶「newme(ニューミー)」です。
何やら、4つ並べてロープでつなげばボクシングのリングになりそうな形状をしていますが、一見「立つんだジョー!」に見えるこの物体が、実は最先端技術を終結したロボットなのです。
ANAホールデングス傘下のavatarin株式会社がリリースした、社会課題解決のために考えた遠隔操作ロボットのひとつ。ロボティクス、AI、VR、通信、触覚技術などの先端技術を終結し、遠隔地に置かれたロボットをインターネット経由で操作する、普及型コミニュケーションアバターです。
つまり、ネットを通じて自走式のロボットを操作し、搭載されるカメラやマイク、モニターなどにより、離れた場所からまるで自分の分身のようにコミニュケーションが取れるというものでしょうか。
あくまでも昭和な僕は、説明を聞いて「ああ、タブレットにラジコンが付いたようなものか…」と勝手に理解しましたが、インターネットを介しているので、理論上は世界中のどこからでも操作できるという事に軽く驚きを感じました。
自走している「newme」の姿にペンギンさんもカワウソさんも興味津々の様子です。
って、あくまでもマイペースかっ!(笑)
そして、遠隔授業のはじまりはじまり~!
今回の遠隔授業をエスコートしていただいたのが広報の加藤さん。
そして、香川県立高松養護学校では、小学部の児童たちが期待に胸を膨らませてパソコンのモニターに注目しています。
尚、貧乏所帯のガーカガワ編集部ではまだ「newme」を採用できておりませんので、残念ながら二元中継とはいかず、学校の様子は県立高松養護学校さんから画像をいただきました。ご協力ありがとうございました。
そして、いよいよ新屋島水族館の遠隔授業のはじまりはじまり~!
「みなさ~ん! こんにちは~っ!!」
という、いきなりのアニメ声で驚きましたが、児童たちも盛り上がっているようです。
そして、新屋島水族館のギャラリーたちも大変な盛り上がりを見せております!
やっぱり、マイペースかいっ!(笑)
先にも触れたように、この「newme」は自走式となっており、パソコンを使って遠隔操作ができます。
加藤さん「じゃぁ、今度は右を向いてみましょう~!」
加藤さん「そのまま前進して、次はアオウミガメさんの水槽に行きますよ~!」
児童「ウミガメさんの名前はなんていいますか?」
加藤さん「は~い、このアオウミガメさんには名前はついてないんです」
児童「クラッシュがいいと思います!」
加藤さん「は~い、じゃぁ今日からこの子の名前は『クラッシュ』にしますね~っ!」
って、ノリで命名するんかいっ!
アオウミガメさんも複雑やわ!
でも、思いがけずアオウミガメの命名者になるという新屋島水族館の素敵なサプライズに、子供さんも大喜びだった事でしょう。
と、「ええ話やなぁ~」と美談に酔いしれていると、なにやら視界の隅に丸っこいものが入ってきました。
もしかしてキミは…
マナやん!!
ああ、県立高松養護学校の児童さんたちに愛嬌を振りまきに来たのね!
つーか…
「newme」の後方に回ってどうすんの?!
それ、気づいてくれんから!
ことごとく遠隔操作の逆を行くマナやん…
ようやく…
マナやんも「newme」がライバルゆるキュラではなく、コミニューケーションロボットと理解したようです。
児童たち「マナやーん!」
児童たち「マナやーん!!」
児童たち「マナやーん!!!」
子供たちは大喜び!
そして、今の画像で何気にアオウミガメさんがマナやんの動きにシンクロしている事にお気づきでしょうか?
後で撮影した写真を編集していて気づき、正直「おいしい」と思いました。(笑)
って、近いし!!
児童たちも、きっとマナやんとの楽しいひと時だった事でしょう。
Twitterでは毒舌ですが、実際に会うと寡黙でかわいいヤツなんです。(笑)
実際に学校に訪問してのリアル体験も!
そしてその後は、加藤さんのエスコートで、新屋島水族館の館内を隈なく移動してのバーチャル体験。
開館当時から残っている大きな水槽や、
手を近づけると寄ってくる熱帯魚たち。
イルカライブやゼニガタアザラシの水槽もバーチャルに体験していただき、児童たちもきっと楽しいひと時だった事でしょう。
そして、遠隔授業の後は、ヒトデなどを学校に持参しての体験教室。
残念ながら僕はこのあと別の取材が入っていて同行できなかったのですが、後で話を聞くと、みんな生き生きとした眼差しでヒトデに触れ、大変有意義な学習会になったそうです。
コロナ禍にあって、これまでのような校外学習も満足にできない中、「newme」を使った遠隔授業というバーチャル体験は本当に貴重な試みだと思います。受け身ではなく自ら自由に操縦し、まるで本当に水族館に行ったかのように好奇心を満たせるこの試みは、児童たちの意欲的に学習する姿勢も生かせる有意義な体験だったと思います。
尚、新屋島水族館によると、現在は本格稼働に向けて細部を詰めている段階との事で、近い将来、様々な学校や施設などでご利用いただけるよう準備を進めているそうです。ぜひお楽しみになさってください!
ちなみに、県立高松養護学校に連れて行ったヒトデたちですが…
ちゃんと、命名されて帰ってきたそうです(笑)
おしまい。
取材協力:新屋島水族館、avatarin株式会社、香川県立高松養護学校
一部画像提供:香川県立高松養護学校
施設名 | 新屋島水族館 |
所在地 | 高松市屋島東町1785-1 ※屋島山上 |
電話番号 | 087-841-2678 |
営業時間・入場料 | 9:00~17:00(最終入館16:30) ・大人1,500円 ・小中学生700円 ・3歳~未就学児500円 |
定休日 | 年中無休 |
駐車場 | 屋島山上有料駐車場(1回300円)利用 |