県外の人には意外と知られていない三豊市詫間町の沖合に浮かぶ粟島。
父母ヶ浜に行くという人についでにすすめると、ほぼ間違いなく行って良かったと感謝される魅力的な島です。
小豆島や直島のようにメジャーじゃないけど、観光スポットやフォトスポットがたっぷりで、瀬戸内の島らしい素朴さも兼ね備えた粟島には時々無性に行きたくなるんですよね。
そこで、今回はモデルの悠衣さんを誘って、粟島のフォトジェニックなスポットを巡ってみました。
今回でガーカガワとしても粟島は3度目なのですが、ほんと何度行っても飽きない!
アクセス
それでは、まずはアクセスから。
粟島へは、三豊市詫間町の須田港から粟島汽船に乗船して15分の距離で、1日8往復運航されています。運賃は片道330円(おとな)で、須田・粟島両港とも待合所に券売機があるので片道ずつ購入してください。
須田港まではJR詫間駅から路線バスを利用。須田港に無料駐車場はありますが、満車になるのが早いのでご注意を。
⇒ 粟島汽船のご案内(三豊市ホームページ)
粟島での観光は徒歩でも十分あちこち回れますが、粟島港から粟島海洋記念館へ行く途中でレンタサイクルを借りることもできます。
粟島港~粟島海洋記念館
粟島港に着くと、真っ先に目に留まるのが淡い緑色のレトロな建物。1897年に開校した日本最古の海員養成学校の校舎を保存した「粟島海洋記念館」を目指して歩いていきます。
港周辺ののどかな風景が、いきなり心を癒してくれます。
寄り道しているうちに、あっという間に粟島海洋記念館に着きました。
残念ながらしばらくの間は建物は閉鎖されていて中には入れないのですが、外観だけでも十分フォトジェニック。周辺をぶらつきながら撮影してみました。
瀬戸内海を望む風光明媚な場所に、古き良き時代を感じるレトロな建物。これほどの建物が、あまり知られることなくひっそりと存在しているのですから、県外の観光客が驚くのも無理はありません。
敷地内には、宿泊施設やレストランなどが充実している「ル・ポール粟島」もありますよ。
西浜海水浴場
粟島海洋博物館を後にして次に向かうのは、徒歩15分ほど先にある西浜海水浴場です。
歩いて15分もかかるの? なんて気持ちが萎えてしまいそうですが、道すがら立ち寄りスポットも点在しているので、むしろ楽しい位です。
こちらは「漂流郵便局」。
実際に使われていた元郵便局を使ったアートプロジェクトで、毎月第二、第四土曜日のみ開局しています。
看板の説明書きを見ると…
つまり、架空の人や過去未来の自分、もう会う事ができない人…
そんな「手紙を送る事が出来ない人」に対しての手紙を預かってくれる郵便局といったイメージでしょうか。
なんとなく人生の機微が味わえそうな場所ですね。
さらに集落を進むと、こんな場所が。
元チェッカーズの藤井フミヤさんが座ったというイスなんだそうです。
悠衣さんに「藤井フミヤって知ってる?」って聞いたら「お母さんなら知ってるかも…」とジェネレーションギャップに打ちひしがれましたが、とりあえずフミヤっぽく座ってもらいました。
そういうイメージなんかいっ!(笑)
そして、雰囲気を感じる神社の鳥居を見たり、
落ち葉と緑が意外にも幻想的だった山道で軽く写真を撮ったりしているうちに…
次の目的地である「西浜海水浴場」に到着しました。
その名の通り西向きの砂浜なので、美しい夕日が眺められるというスポットなんだそう。この日はちょうどお昼頃立ち寄ったのですが、太陽の角度がいいのか、白い砂浜が天然のレフ板になって明るい今時の写真が撮れそうです。
まずはお腹がすいたので、取材班とモデルさんの総勢4人が微妙な距離を置きつつロケ弁。この景色を見ながらなので、めちゃくちゃ美味しい! お弁当の後はしばらく海を眺めながらのんびりと過ごしました。
瀬戸内海特有の穏やかな波の音が心地いい。透明度の高い綺麗な海なので、まるでどこかのリゾート地にでも居るかのようです。
土曜日にもかかわらず、我々がいた小一時間ばかり他には誰も来なかったので、気兼ねなくのんびりできるおすすめスポットでした。
馬城八幡神社の鳥居
一旦港の集落に戻って、さらに港から徒歩15分先にある「馬城八幡神社」へ向かいます。
途中、島の猫と遭遇。飼い猫なのか、めっちゃ人懐っこい猫ちゃんでした。
そして、右手に穏やかな海を眺めながら今回最後の目的地に到着です。
馬城八幡神社。
そのまま海に向き直すと、こんな映え映えな鳥居が鎮座しているのです!
密かにSNS映えするスポットとして人気で、この日も若い女性たちがいろんなポーズで写真を撮っていました。
せっかくなので、我々も少し撮影してみましょう。
いかがでしょうか? 私もここで撮ってみたい! なんて思いませんか?
ちなみに、今回のコースをゆっくり撮影しながら巡って、ついでにロケ弁に島のストアーで買ったアイスまで食べて約3時間の滞在でした。他にも見どころたっぷりなので、丸一日、なんなら1泊しても時間をもてあそぶ事はおそらくないと思います。
あえて瀬戸芸の会場になっていない粟島に行って(秋会期のみ会場になっています)、のんびりと過ごすのもオツなものですよ。
おしまい。
モデル=悠衣(ゆい)/ Instagram @yuriyuri_7pht
撮影=原田伸一(ガーハラダ)